Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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創価の本陣・大東京 威風も堂々 勝利の指揮とれ

2003.9.30 随筆 新・人間革命6 (池田大作全集第134巻)

前後
7  嵐のなかの一九七九年(昭和五十四年)、私の戸田講堂訪問は、わずか半年で十八回に及んだ。ことに、十一月十六日は、本部幹部会であった。
 途中入場した私は、最後に登壇した。久方ぶりに私に会った幹部が大半であり、大拍手の雷鳴が講堂を包んだ。
 この時、私は、扇を手に、「威風堂々の歌」の指揮をとったのである。それは、会長辞任後、初めての学会歌の指揮であった。
 大東京よ、立ち上がれ!
 全同志よ、立ち上がれ!
 私は心で叫びながら、愛する同志のために、わが五体をなげうつ思いで、力の限りに舞った。私の舞に息を合わせた同志の歌声は、遠い未来までも消えぬ、師弟の正義の師子吼となったのだ。
 それから十一年後。すべてに打ち勝ち、絢欄たる創立六十周年を、皆と祝賀した舞台は、新装なったばかりの戸田講堂であった。
 さらに新しき「七つの鐘」が鳴り始めた、二〇〇一年の創立の日を祝ったのも、この戸田講堂であった。
 講堂に掛かる牧口、戸田両先生の肖像が、微笑みながら見守ってくださっていた。
 この時、私は後世のために厳として宣言した。
 ――私が、戸田先生の本物の弟子である。その本物の弟子に続く人間も、また本物なのである、と。
 師弟不二の戦いは、かくも峻厳であり、至高の使命に包まれゆくものだ。
 東京は、赫々たる広宣流布の勝利を決する師子王とならねばならない。それが東京の責務であり、永遠の宿命であるからだ。
 ギリシャの哲人プラトンは言った。
 「自身の内にある臆病と戦い、それを克服して、そのようにして完全に勇敢な者にならなければならない」(『法律』上、岡田正三訳、『プラトン全集』11所収、全国書房)
 そして、断固と進むのだ。
 「前進! 前進! 英雄のゆく道はただ一本だ。まっすぐ前へ前へ!」(鶴見祐輔著『ナポレオン』潮出版社)激戦の怒濤に生きたナポレオンは、こう結論した。
 「いかなる戦いも、最後の五分間で勝負が決まる」

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