Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「正義の旗」持つ神奈川 勇気で叫べ! 執念で戦え!

2003.9.12 随筆 新・人間革命6 (池田大作全集第134巻)

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4  日蓮仏法の信心の血脈は、どこに流れているのか。
 来る日も、来る日も、悪口罵詈を耐え抜き、懸命に正法を語り戦う学会員の、神々しき地涌の菩薩の姿を見れば、明白ではないか。
 大聖人は、広宣流布の行者を「まさに仏を敬うがごとくせよ」と厳重に教えられたではないか。その尊き方々を侮蔑すれば大謗法である。
 かの寺院の住職は、宗門の宗会議員を務めていた。
 宗門の大改革を叫んで戦った、あの"狸祭り事件"について、総本山で騒ぎを起こしたという理由で、戸田先生を登山停止にするなど、不当な処分を迫った一人であった。
 私はあらゆる方面に飛び、学会の正義と真実を訴え抜いた。戸田先生への不当処分の決議を撤回させるまで、断固たる闘争を宣言した。
 「我々は広宣流布のために学会に協力する僧侶は守る。しかし、そうではない悪侶とは断じて戦う!」
 当時の宗会議長は、横浜・南区の寺の住職であったが、学会幹部が訪ねると、配下に暴力まで使わせ、対話を拒否しようとした。
 何が宗会議長か、卑劣なる「醜怪議長」よ、と皆が呼び始めた。それは、わが聖教新聞の放った鋭い筆剣が先駆けとなったのであった。
5  ともあれ、現実社会は、正と邪の攻防戦だ。正しいことは言い切らねばならない。沈黙や曖昧な言い方は、かえって正義の敵となる。
 神奈川には、その正邪を決する炎の闘魂がある。ゆえに私は、会長を辞任した直後、「正義の旗」を一人持ち続けようと、神奈川で決意を固めたのである。
 今、その「正義の大旗」を握るのは、頼もしき神奈川の青年部諸君だ。
 「個人がもはや社会にたいする真の参加者でなくなり、社会にたいする責任を感じなくなったとき、民主主義は空洞化します」(マーチン・ルーサー・キング『良心のトランペット』中島和子訳、みすず書房)
 これは、アメリカの人権運動家キング博士が、「青年と社会行動」を語ったスピーチの一節である。
 学会もまた、一人の「人間革命」を根本として、目覚めた民衆が「社会改革」に立ち上がってきた。ここに、最も正しい、民主主義を力づけていく大道があるからだ。
 さらに博士は、青年の奮起に期待を寄せて訴えた。
 「物事の不正にたいする世界中の人間の怒りを、愛と創造性にとんだ革命へ向けて発露の道をつけようとするなら、われわれは、今すぐ早急にすべての人々とともに、新しい世界づくりのための仕事に着手しなくてはならない」(同前)
 そうだ、新しい世界を創る戦いを起こすのだ!
 新しい友と心を結び、新しき正義の怒濤を巻き起こせ!
 そして、「我勝てり!」と、人生の崇高なる宣言を、皆と喜び合いながら叫のだ!

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