Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「正義の言論」の勝利 世界に赫々たり 創価の太陽

2003.8.12 随筆 新・人間革命6 (池田大作全集第134巻)

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6  私たちの信念の運動が、多くの面で、世界から注目されていることを、最大の誇りとしたい。
 時として、思想を異にして、互いに関係の薄い、多くの人びとや団体のなかには、表面的に学会を見て、誤解を抱くことがあるかもしれない。
 しかし、豊富な知識と理路整然たる思考に裏打ちされた、善意の方々の正視眼は、的確に学会の実像に迫る。
 悪意に満ちた、先入観に基づく邪見とは、歴然とした違いがあるものだ。我らは、あくまでも、仏法という人間主義の哲学、生命尊厳の哲学をもって、あらゆる民衆のために、平和な社会の建設をめざして、具体的に行動している。
 この崇高な精神性を失ったら、政治も、教育も、経済も、文化も、現実の人間の幸福に貢献することはできないからだ。
 宗教を単に個人の内面に閉じ込めるのではなく、人間一人ひとりが、自他共の幸福と平和へ尽くしていく。ここに、「立正安国」の宗教たる日蓮仏法の使命があると断言したい。
 その使命を果たしゆくゆえの迫害は、無上の誉れであると、私は常に思ってきた。
 かのガンジーは訴えた。
 「私にとっては、宗教を離れた政治は全く汚いものであって、常に忌避すべきものだ」(前掲『抵抗するな・屈服するな』)
 ローマクラブの創立者であるペッチェイ博士と、私は幾度となくお会いし、対談集を発刊した。(『二十一世紀への警鐘』。本全集第4巻収録)
 ファシズムと戦い抜いた不屈の闘士であった博士が、最後に私の目を見つめながら語った言葉を、思い起こす。
 「低次元の非難や中傷など、問題ではありません。どういうことがあろうと、私たちは、より深い友情でいきましょう!」
 そしてまた博士は、私の手を固く握り締めて言った。
 「才知ある畜生に、人びとを騙させては、断じてなりません。絶対に負けないでください。共に真実の人間として!」

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