Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

読書週間に寄せて 希望と勝利が青年の旗!

2002.10.31 随筆 新・人間革命5 (池田大作全集第133巻)

前後
6  日蓮大聖人は、権力と結託した邪僧の行智の本性を弾呵されて、こう仰せである。
 「自らの悪に飽き足らず、法華経の行者の善行を隠し、謀略をめぐらして、種々の嘘を言い立てた。これは、まさに釈尊在世の提婆達多ではないか」(御書八五三ページ、通解)
 ここに、仏法の法難の方程式がある。
 創価学会は、大聖人正統であるがゆえに、この御聖訓通りの弾圧を受けてきた。
 「佐渡御書」には、こう記されている。
 「鉄は火に入れて鍛え打つことで、剣になる。賢人、聖人と言われる人は、世間から悪口を言われ、迫害を受けて試されて、初めて、その立派さがわかるものだ」(御書九五八ページ、趣意)
 また、「強敵を倒して、初めてカの強い人であることがわかる」(御書九五七ページ、通解)とも説かれている。
 青年部は、よくよく心肝に染めていただきたい。青年ならば、自ら、その証を打ち立てることだ。
 なお蓮祖は、この御書の末尾で、中国の治世の名著『貞観政要』などの書籍を、佐渡にまで送るよう、弟子に申しつけておられた。命に及ぶ流罪の地にあっても、壮絶な精神闘争をたゆみなく繰り広げておられた一端が拝されてならない。
 ともあれ、大聖人は厳命なされた。
 「あなた方は師子王のような強い心をもって、どんなに人が脅しても恐れてはならない。師子王はどんな獣も恐れない。師子の子もまた同じである。彼ら正法に敵対する者は、キツネの類が吠えているようなものだ。日蓮の一門は師子が吼えるのと同じである」(御書一一九〇ページ、通解)と。
 戸田先生は、青年部に対して常日頃から厳然と指導された。
 「キツネのような嘘つきの青年には絶対になるな。
 でっち上げで、人を陥れる金儲けの低俗な雑誌など、絶対に読むな。人の噂をつくる人間を決して信用するな。
 騙されるな。騙すな。
 賢明な人格者になれ!」
 さらに、先生の遺言の一つに、「人生は何があっても、強気でいけ!」とあった。
 希望と勝利が青年の旗だ。忍耐と勇気が青年の信条だ。努力と建設が青年の行動だ。栄光と連帯が青年の音楽だ。
 そして、正義の闘争こそが青年の力なのである。

1
6