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日蓮大聖人・池田大作

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わが牙城会の使命を讃う 邪悪を破れ 学会の城を護り抜け

2002.9.17 随筆 新・人間革命5 (池田大作全集第133巻)

前後
4  沖縄本島の西へ約百キロメートルにある久米島では、一九九一年(平成三年)の春に、待望の会館が落成した。エメラルドの海を一望できる丘に立つ、赤瓦と白壁のモダンな法城の誕生を、地域の方々も共に喜び、歓迎してくださった。
 落成式には、百人近くの友人が参加。その秋の支部総会では百五十人もの友人が来館され、三線や踊りで祝福していただいた。今では、新年勤行会も、地域の伝統行事となり、我らの会館は島の貴重な友好センターになっている。
 ここでも牙城会が大活躍している。しかし、開館当時、この島の男子部の活動者は、数人にすぎなかった。そのなかで、皆、一丸となって懸命に会館を守った。
 「会館は自分が断じて死守する!」と、月に二十日間も着任し、会館厳護に徹してくれた友もいると伺った。
 その真剣な姿に触れた後輩たちが、一人また一人と牙城会を希望し、立ち上がっていった。現在、久米島の牙城会のメンバーは、何倍もの盤石なる陣列に拡大した。
 まさに、一人立つ勇者がいる限り、学会は難攻不落だ。そして、共戦の同志が雄々しく続く限り、広宣流布の栄冠は輝きわたる。
 沖縄研修道場には、久米島産の黒御影石に「共戦」と刻んだ碑が立つ。同志の皆様の奮迅の敢闘を、そして偉大な勝利を、万歳、万歳と祝福しながら!
5  ともあれ、いずこの地にあっても、わが牙城会の若き勇者は、地域の”安心の柱”として活躍している。
 任務中だけでなく、職場や近隣での火災の消火、防犯活動等に貢献したという話題も枚挙にいとまがない。まさに日ごろの訓練の賜物であろう。常に、皆のために働こうという一念の行動は、自身を磨き、模範の社会人として輝かせるのだ。
 「あのような頼もしき青年たちが増えてほしい」との、地域の方々の期待の声もあまりにも多い。
 皆、地涌の菩薩である。皆、無限の使命がある。
 その力を発揮するために、青年の心を鍛え、正しく育てられる団体は学会しかない。この正義の大学校のなかで、牙城会は、いわば最大規模の名門学府だ。
 「信仰を守って、その旗を守ることだ。それを高くかかげることだ」(『カラマーゾフ兄弟』1、北垣信行訳、『世界文学全集』45所収、講談社)
 これは、ドストエアスキーの有名な信念の言葉である。
 「牙城」とは、大将軍の旗である「牙旗」を掲げた城のことであった。
 今こそ民衆の大城に、正義の大旗を翻す時だ!
 牙城会の若師子よ、自らの地域で勝て! 今いる場所で断固と勝ち抜け!
 君たち自身が、学会正義の旗峨として、破邪顕正の旗印として、断じて、新しき民衆の、新しき勝利の歴史を築き、飾ってくれたまえ!
 「天下後世の英雄豪傑の多くは、劇甚なる生存競争にあい、失敗また失敗。しかも、これがために、少しも元気阻喪することなく、ますます勇気を増し、ついに最終の勝利を得る人物である」(『人生地理学』下、『牧口常三郎全集』2所収、第三文明社、趣意)
 この初代会長・牧口先生の透徹した人間観を、わが信念と定めて!

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