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日蓮大聖人・池田大作

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広島の深き使命 師弟共戦で開け! 平和の世紀

2002.5.9 随筆 新・人間革命5 (池田大作全集第133巻)

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5  「ライナス・ポーリングと二十世紀」展も、弟子たちの事で、師の偉大さを証明している展示会である。
 全米で六十七万人が観賞した展示運動を支えてこられたのが、ポーリング博士を師と仰ぐ諮問委員の方々である。いずれもー級の科学者や平和運動家である。諮問委員のなかには、ノーベル賞受賞者が九人もおられる。
 ハーバード大学の科学学部長であられたリブスコム博士(ノーベル化学賞受賞も、ポーリング博士の弟子を自認されている一人である。アメリカSGIのスタッフに、こう語っておられたという。
 「人生の目的が大きくなるほど、師匠は必要です。師匠のように偉大な人生を生きると決めることで師の歩んだ高みへ自分を押し上げ、だれにも真似のできない偉業が開花していくのです」
 仏法の「師弟不二」の精神と響き合う言葉である。
 師弟の道は、決して人間を型にはめ、窮屈な生き方を強いるものではない。むしろ自分らしい個性、才能、人格を完成させていく道である。
 ”ポーリング門下生″ともいうべき方々の、世界最高峰の知性の開花が、そのことを雄弁に物語っている。
 博士が、遺言のごとく残された言葉は何であったか。
 「もし、我々は何をなさねばならないかと問われたら、我々は人間生命のナンバー・ナイン(九界)、つまり菩薩界の精神に立って行動するよう努力するべきである!」
 あらゆる人間苦を取り除くため献身した博士の人生は、まさに菩薩の精神に貫かれていた。この精神こそ、憎悪と不信の世界を転換するカギであると見抜かれていた。
 「この世から悲惨の二字をなくしたい!」と戦われた、戸田先生の御心と通じる。
 ともあれ、すべては弟子の戦いで決まる。平和への大闘争も、また同じである。
 わが偉大なる広島よ、池田門下のわが弟子たちよ!
 来る日も、来る日も、金剛の信心を光らせ、地涌の菩薩の闘魂燃ゆる「平和の闘士」となって、堂々と世紀の舞台に躍り出てくれ拾え!

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