Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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カンボジアの夜明け 民衆よ輝け 平和の太陽よ昇れ!

2002.4.1 随筆 新・人間革命4 (池田大作全集第132巻)

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6  新生カンボジアでは、二年前、SGIが宗教省から仏教団体として法人認可を受け、待望の「SGIカンボジア」が誕生した。
 その喜びを全世界の同志に伝えようと、六人の代表が来日し、東京牧口記念会館に駆けつけてくださった。
 私は、合掌の挨拶を捧げながら、カンボジアの理事長に呼びかけた。
 「おめでとう! カンボジアの平和と繁栄と幸福を、私も妻も、いつもいつも、祈り続けてきました」
 最も辛酸をなめ尽くした民衆こそ、最も幸せになる権利がある。その栄光の道を開くために仏法はあるのだ。
 理事長は、シンガポールで入会された。復興途上の混乱や経済悪化などの悪条件のもと、祖国の安穏と幸福のために奮闘されている。
 また、イギリス出身の女性は、子どもたちを救うNGO(非政府組織)のカンボジア代表として奔走されるとともに、SGIの同志を真心込めて励まし続けてこられた。
 忘れ得ぬカンボジア広布の功労者である。
 今、メンバーは「良き国民として社会に貢献しよう」と誓い合い、首都プノンベンを中心として、着実に、対話と友情の輪を広げておられる。
 一人、また一人と、愛する同胞の胸に、そして、祖国の大地に、崩れざる平和の砦を築かんと──。
 この四月二十八日、「立宗宣言の日」には、待ちに待った新会館も誕生する。
 落成を記念して、「世界の少年少女絵画展」が盛大に開催される予定である。
 一個の人間の偉大な生命の変革が、社会も、環境も変えていくと、仏法は教える。
 インドの詩聖タゴールは、大確信をもって言った。
 「国は人間が創造したものです。国は土からできているのではなく、人々の心でできています。もし人間が輝いていれば、国は顕現されます」(「自伝的エッセイ」我妻和男訳、『タゴール著作集』10所収、第三文明社)
 敬愛するカンボジアの同志よ! 皆様の神々しき菩薩の行動が、必ず祖国を平和の光で包みゆくにちがいない。
 私は懸命に祈る。
 カンボジアの空に、不滅の「平和の太陽」よ昇れ!
 カンボジアの大地よ、民衆よ、平安なれ!永久に、繁栄と幸福の笑顔に輝け!

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