Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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大ピラミッドを仰ぎて いざや築かむ 大勝利の金字塔

2002.2.25 随筆 新・人間革命4 (池田大作全集第132巻)

前後
5  今、われらが築きゆくのは、万年に輝く「民衆の幸福と平和の大ピラミッド」である。
 それは諮のためでもない、民衆が自ら創造する、民衆のための大金字塔だ。
 御書には「末法に入つて法華経を持つ男女の・すがたより外には宝塔なきなり」と仰せである。
 喜び勇んで、「広布の金字塔」の建設に尊き汗を流してくださる皆様は、必ず自身が荘厳な「宝塔」として光りゆくことは、絶対に間違いないと申し上げたい。
 四十年前、大ピラミッドの威容を瞼に焼きつけた翌日の二月八日、宿舎に日本から電報が届いた。
 「コウソ、ナシ……」
 大阪事件の第一審で、私は無罪判決を受けたが、これに対し、検察側が控訴を断念したという連絡である。
 ナポレオンは「四十世紀の歴史があのピラミッドから諸君を見下ろしている」(マーク・レーナー『図説ピラミッド大百科』内田杉彦訳、東洋書林)と言ったが、そのエジプトで、不思議にも学会弾圧の策謀と戦った裁判の勝利を、厳然と刻み残すことができたのだ。
 私は感慨無量だった。
 ”正義は必ず勝つ。これからも、断固として勝ち抜いてみせる。
 歴史よ、正しき審判者として、創価の前進を見ていてくれ給え!”
 彼、ナポレオンは、ある時、側近にこう語った。
 「これからの戦闘が世界の運命を決定するぞ!」(長塚隆二『ナポレン』上、文藝春秋)
 今、私たちの決意も、かの英雄と同じである。
 「新しき世紀を創る、本当の戦いはこれからだ!」

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