Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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世界の若き指導者に贈る 幕は開いた! 世界広布”第二章”

2001.10.9 随筆 新・人間革命4 (池田大作全集第132巻)

前後
4  アフリカのカメルーンから、たった一人、皆の声援を追い風に、はるばる研修会に参加した尊き友がいる。彼は、入会して五年になるという。ガソリンスタンドを経営し、旅費を貯めて、日本にやって来た。この研修中の一週間、母国では、同志が、彼の成長を祈り、題目を送ってくれていたという。
 ”わが成長が、祖国の平和の前進である。自分がいかに学び、血肉にできるか。そのすべてが、カメルーン広布の土台となるのだ。
 研修中、真剣にメモをとる彼には、「アフリカの世紀」を担う責任感があふれでいたと伺った。なんと凛々しく、崇高な姿であろうか。
 蓮祖は、ある信徒に「其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ」と言われた。
 すべて「人」で決まる。
 すべて「弟子」で決まる
 「自分が広宣流布の全責任をもっ」という一念に立ってこそ、創価の師弟の道に入ることができるのだ
 今、この学会精神は、世界の青年の血管のなかに、確かに脈動し始めた。
 わが日本の青年よ、世界に学べ! 海外のメンバーの、ひたむきさを見習え!
 決して後れをとるな!
 一人の人間革命が歴史を変える──その地涌のドラマを思い描く時、私は胸の高鳴りを抑えることはできない。
 この九月八日、私は、SGIの青年諸君と、未来部の代表と共に、イタリア半島中部にあるサンマリノ共和国から、国家勲章を拝受した。二十一世紀の人類の平和を担いゆく方々と共にいただいた栄誉である。百七十七カ国・地域の全同志に、この喜びを捧げたいと思う。
 サンマリノ共和国は、建国千七百年という「世界最古の共和国」として有名である。
 わがSGIも、民衆と民衆の握手を広げながら、二十一世紀の世界に、自由と平等の”人間共和”を築きたい。
 イタリアの革命家マッツィーニは叫んだ。
 「何処に汝が在るとも、人間が権利のため、正義のため、真実のため戦う処には、汝の同胞が居る」(『人間義務論』大類伸訳、岩波文庫)
 さあ、世界広布”第二章”の幕は完全に開いた! 地球上の至るところ、諸君の大いなる活躍の舞台だ!
 常に世界のどこかで、勇敢なる同志が懸命に戦っていることを忘れず、創価の”人間共和”の広場を、どこまでも広げていってくれ給え!
 いつまでも御健康で。
 いつまでも御長寿で。

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