Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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創価の先頭・中国の同志 民衆よ強く! 新時代の扉を開け

2001.7.24 随筆 新・人間革命4 (池田大作全集第132巻)

前後
4  この年(昭和五十三年)の七月二十日、私は岡山から鳥取へ入った。
 大山の見える米子文化会館での、ヒマワリの花に彩られた本部幹部会も、忘れられない。
 遠くから島根の代表の方々も来られて、共々に思い出を刻んだことも、今は懐かしい。
 あの人、この人、あの顔、この顔、皆、神々しき決意の瞳を光らせていた。
 初日の夜、鳥取の代表との懇談会が終わった直後のことであった。
 「先生、一日も早く八頭に来てください」
 「若桜にお願いします」
 「大栄町です。皆が、真剣に祈って待っています」
 私のもとに数十人の友が集まり、それぞれの地元の名前をあげながら、さまざまな報告をしてくださった。
 尊いのは同志だ。信頼できるのも同志だ。絶対に幸福になり、絶対に守らねばならぬのも、わが同志だ。幹部は、これを忘れてはならない。
 できることなら、わが同志が奮闘するすべての地域に行ってあげたい。せめて、会館に来てくださった同志は、直接、私が激励しよう!
 翌日、延べ七千人もの同志が、全県下から集われた。私は朝から、さまざまな体験や報告を聞きながら、何度も何度も、会合を繰り返した。
5  七月二十三日、鳥取から、列車に揺られて、岡山に戻り、岡山の「未来会」の会合、さらに男子部の県総会に、休みなく出席した。
 ”中国青年部がいる限り、広布も学会も心配ない、必ず正義の勝利の道は開いてみせる!〃
 あの日、誓い合った新しき世紀の本舞台は、遂に始まった。
 ともあれ、同志と同志の、この強く結ばれた友情がある限り、学会の未来は、分断されることなく、不和になることなく、永遠だ。必ず発展すると深く確信した。
 あれから二十三年ー現在は、その確信通りとなった。いな、その絆は、さらに強く、さらに拡大されている。
 中国は勝った!
 学会は勝った!
 新しい夜明けが、遂に来たのだ!
 「新しい時代は直接人民の胸から流れ出ている」(『悪霊』上、米川正夫訳、岩波文庫)とは、ロシアの文豪ドストエフスキーの有名な言葉である。

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