Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

恩師と豊島公会堂 正義の師子吼を! 怒涛の前進を!

2001.6.20 随筆 新・人間革命4 (池田大作全集第132巻)

前後
4  豊島は、戦時中の空襲で、区内の七割が焼け野原となった。終戦直後、交通の便利な池袋駅の周辺は、何百軒ものヤミ市が立ち並んだ。
 あの豊島公会堂が誕生したのは、そうした大混乱から、ようやく復興を遂げた直後であった(一九五二年十月)。それは、文化の興隆を願う庶民の希望の象徴でもあった。
 豊島は、牧口先生と戸田先生が、獄中で軍部権力と戦い抜いた天地である。
 お二人が投獄された東京拘置所は、当時はまだ「巣鴨プリズン」として残っており、豊島公会堂から歩いて数分ほどの所にあった。現在、”サンシャイン”のビルが立っている辺りである。
 戸田先生は、師を獄死させた権力の魔性への怒りを胸に秘め、ここ東京の豊島公会堂から、生命の続く限り、正義を師子吼された。
 民衆の勝利! これこそ、正義の師の仇討ちである。
 ──明年、豊島公会堂は、落成五十周年を迎える。あの懐かしき威容とともに織り成した、創価の栄光の歴史は、わが胸に不滅である。
 そして今再び、民衆の新たな勝関の歴史が、わが同志の大闘争から、堂々と綴られゆくにちがいない。

1
4