Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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黎明の竜の口(上) 法難の闇を破った「太陽の仏法」

2001.3.29 随筆 新・人間革命3 (池田大作全集第131巻)

前後
7  まさに、大聖人が、闇の中で斬首されんとした、この時、この一瞬に、大光は放たれた。
 逃げ散った武士たちに、大聖人は「頸を斬るならば、夜が明ける前に、早く斬れ!」と促されたが、臆して誰も近寄ろうとしなかった。
 やがて、波の向こうに、遠く、かすかに紅い光が点った。
 光は、たちまち左右に広がり、上へふくらみ、水平線が、はっきり見えてきた。
 「夜明け」である。
 陽光は急速に大きくなり、海をきらめかせ、空を照らした。雲は七彩の錦となった。
 金色に輝く太陽が、悠然と昇った。
 それは、無明の深き闇を打ち破って、「太陽の仏法」が、地球を包み始めた壮麗なる瞬間でもあった。

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