Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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戸田先生との対話 ある日 ある時 未来を見つめて

2000.7.12 随筆 新・人間革命3 (池田大作全集第131巻)

前後
6  戸田先生は、「佐渡御書」の結びの一節を拝された。
 「日蓮を信ずるやうなりし者どもが日蓮がか(斯)くなれば疑ををこして法華経をすつるのみならずかへりて日蓮を教訓して我賢しと思はん僻人等が念仏者よりも久く阿鼻地獄にあらん事不便とも申す計りなし」(御書九六〇ページ)
 この御金言は、牧口先生が、何度も何度も、門下に教えられた御書でもある。
 七十二歳の牧口先生は、獄中から、三男の洋三さんの妻・貞子さんに書簡を送られた。
 「お互に信仰が第一です。災難と云ふても、大聖人様の九牛の一毛です、とあきらめて益々信仰を強める事です。広大無辺の大利益に暮す吾々に、斯くの如き事は決してうらめません。経文や御書にある通り、必ず『毒変じて薬となる』ことは今までの経験からも後で解ります」(『牧口常三郎全集』10、第三文明社)と。
 この牧口先生のご精神こそが、「学会魂」であると、戸田先生は、私に、諄々と語られたのである。
 「ただ一えんにおもい切れ・からんは不思議わるからんは一定とをもへ」である。
 広宣流布の戦いは、末法万年尽未来際への、長い長い遠征である。
 目先のことで、一喜一憂することは、まったくない。
 何があっても、「信心」で勝つことだ。
 「広宣流布」で勝つことだ。
 「大作、戦いは、いよいよ、これからだよ。
 楽しく、また断固として一緒に、戦おうじゃないか!」
 先生は、そう言われると、にっこり微笑まれた。

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