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日蓮大聖人・池田大作

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山形の凱旋の行進 共に創ろう! 正義の黄金時代

2000.6.22 随筆 新・人間革命3 (池田大作全集第131巻)

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6  山形の友よ!
 東北の同志よ!
 黎明に輝く少年がいる。
 喜びの行列をつくりゆく青年がいる。
 清純な美しさを蓄えた乙女らが、「一緒に行ってみよう!」と手を携え、若々しい不屈の魂をもって、活発に、楽しく語りながら歩んでいく道がある。
 いつの日か、友と迎える朗らかな栄冠の朝のために、何があっても、「さようなら」は言わない。
 母は、「さあ今日も、家族のため、広宣流布のために、行くべえ!」と、自分自身の鐘を鳴らしながら、それはそれは潔白な、娘以上の振る舞いをしながら、名優のごとく歩み始めた。
 玄関も、にぎやか!
 行く道々も、陽気!
 口の乾くことも知らぬ語り部の姿は、ギリシャの哲人を彷彿させる。
 どこまで悲しいのか。
 どこまで嬉しいのか。
 どこまで優秀なのか。
 どこまでゆったりしているのか。
 誰も、わからない。
 不思議な偉大な救世主は、立ち上がった!
 その母の喜びと快活な姿に、多くの丈夫は、希望を抱いて立ち上がる。
 壮年も立った!
 青年も立った!
 山形の母も、また東北の母も、人間の世界の「太陽」であった。
 多くの人びとから語りかけられると、「私には、わかっている。わかっている」と、いつも、天来の陽気な明るい太陽は、鮮やかで、身震いするような、名誉ある指導を繰り返し、人生を飾り抜いている。
7  私の前回の山形訪問は、一九八七年(昭和六十二年)であった。十三年前の、七月五日から七日であったと記憶する。
 長い間、ご無沙汰をしていることを、お詫びしながら、そして、皆様を思い描きながら、私は今、「随筆」を書かせていただいている。
 山形の方々は寡黙の人が多いようであるが、その真実の光る生命は、あまりにも実直であり、皆、正しき人生の軌道を歩み抜いておられる。
 正直な庶民の幸福者の代表が、山形の方々であると、私は思う。
 そうであれば、山形の方々は「庶民の皇帝」と「庶民の英雄」と「庶民の博士」の集まりといってよいだろう。
 ともあれ、正しく生き抜く人材の「勝利の宝庫」が、山形であり、東北である。
 山形の敬愛する皆様方、どうか、よろしく!
 おお、山形の耐え忍ぶ、勝ち抜く友に、栄光あれ!
 すべての法戦の大勝利の土台になりゆくことを誇りとする、山形の皆様に、幸福あれ! と祈りつつ。
 合掌

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