Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「御書根本」の正道 「第三の千年」照らす仏法の大道

2000.1.6 随筆 新・人間革命2 (池田大作全集第130巻)

前後
5  私も、先生をお守りするために、ただ一人、悪戦苦闘しながら、毎日毎夜、疲れきった体に鞭打ち、御書を開いた。
 ある時は、「日蓮其の身にあひあたりて大兵を・をこして二十余年なり、日蓮一度もしりぞく心なし」の御文を拝し、また、ある晩は、「各各思い切り給へ此の身を法華経にかうるは石に金をかへ糞に米をかうるなり」
 苦しい時ほど、必死になって御聖訓を求めた。
 そのたびに、胸に勇気がわいた。暗闇を破って、不撓不屈の太陽が昇った。
 また、わが黄金の青春譜たる大阪の大法戦の時も、常に、必ず御書を拝しながら戦った。
 関西の同志が、よくご存じの通りである。
 「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」――仏法は勝負なるがゆえに、この勝利の要諦を、絶対に忘れてはならない。
6  人類は「第三の千年」を照らす光源を真剣に求めている。
 仏法は、人類を救う「希望の太陽」であり、万人が、人生の荒波を乗り越え、勝ち越えるための「精神の灯台」である。
 御書には、その慈悲と智慧の大光が輝いている。生きる勇気の無限の泉があり、魔軍との激戦にあっては、邪悪を切り裂く破邪顕正の剣がある。
 この「末法の経典」たる御書を抱きしめて進む限り、われらの前には、「末法万年」への常勝不敗の王者の道が広がっている。
 新しき時代は、いよいよ、若き火を吐くがごとき獅子吼をもって、堂々と、仏法の正義と真実を叫び続ける者が、勝利する時代に変わった。
 「御仏の力あふるる御書持てば山抜く力胸に湧き出ず」――これは『御書全集』が発刊された時に、恩師・戸田先生が詠まれた一首である。
 広宣流布のリーダーならば、一行でも一節でも、日々、御書を拝し、血肉としていくべきである。
 特に、青年部は、戦いのなかで徹して学ぶことだ。学ばざる者は卑しき心の持ち主だ。
 教学は、学会の骨髄であり、慈悲と哲理の武装なくして広宣流布はないからだ。
 戦おう! わが親愛なる、勇敢なる同志よ! 二十一世紀の大道に向かって、猛然たる血潮を燃やしながら、前進していこうではないか。

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