Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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幸福の島・沖縄 希望の世紀はわれらの手で!

1999.6.11 随筆 新・人間革命2 (池田大作全集第130巻)

前後
5  中国・三国時代の魏の詩人、曹植そうしょくは詠んだ。
 「丈夫 四海に志さば
  万里 猶お比隣ひりんのごとし」
 (男子が世界への雄飛を志したうえは、万里の彼方も隣近所のようなものである)
 武力ではなく、文化の宝で、「万国の津梁しんりょう(懸け橋)」たらんと志したのが、「世界の沖縄」の心であった。
 つい先日も、民音(民主音楽協会)の「アジア平和芸能フェスティバル」が行われ、アジア七カ国・地域と沖縄の″舞の競演″に、大喝采が送られたばかりだ。
 まさに、千客万来――。
 「イチャリバ・チョーデー(行き会えば、皆、兄弟)」との言葉のごとく、沖縄の海風は、人間を引き裂く、国家主義の「鉄の暴風」にも屈することなき、心と心を結ぶ「文化の薫風」であった。
 平和こそ、文化の華の大地である。絶対に平和は守らねばならない。そのうえで、今度は千花、万花に彩られた花園が人の心を魅了し、和ませ、平和の心を育むように、「人間」を大切にし、「民衆」によって担われた「文化の要塞」こそ、「平和の要塞」の盤石なる礎となるのである。
 さあ、希望の世紀は、われらの手で!
 今、沖縄に、新しき「平和の文化」の太陽は昇り始めた。
 あらゆる苦難の黒雲を突き破って、赫々と輝き始めた!

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