Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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懐かしき通訳の方々 世界交流の″懸け橋″に大使命

1999.1.20 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

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7  キシモトさんはペルー生まれの日系二世で、戦争の影響もあって、小学校しか出ておられない。専門的な通訳の訓練を受けたわけでもない。
 しかし、長年、一流の国際雑誌の購読を続けるなかで、自然に幅広い、教養を身につけられたようだ。
 また、語学力もさることながら、ペルーの人びとの「心」を深く理解しておられた。どうすれば、日蓮仏法の精神を正しく伝えられるか、悩み、格闘され続けておられた。
 言葉だけでなく、心を伝え、心と心を結び通わせる――それこそ通訳の妙味であり、人間交流の精髄であろう。
8  文豪トルストイは、こう洞察した。
 「人々を結び合わせるすべてのものは善であり、美である」(『日記・書簡』中村融訳、『トルストイ全集』18、河出書房新社)
 平和と文化の光彩で全人類を結びゆく、我ら創価の使命が、いよいよ輝く時が来た。
 また、通訳の方々に心から感謝する昨今である。

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