Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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世界広布の夜明け 会館は″平和の庭″″文化の城″

1999.1.13 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

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7  東洋の箴言には、こうある。  
  けんに交わって まさ汲汲きゅうきゅうたり
  ちょくを友として つね偲偲ししたり(白居易の詩)
 これは、「良き友との交流に全力を尽くし、互いに正直な友人として、常に激励し合う」という意味である。
 また、『論語』には、「文を以て友を会し、友を以て仁を輔(たす)く」という言葉がある。
 すなわち、「君子の交友というものは、学問によって友情を結び、その友情によって、自分の仁の徳を助ける」と。
 「文化の城」である世界中の会館で、私たちも平和への友情の語らいを広げてきた。
 タプロー・コートでは、世界的天文学者の師弟であるホイル博士、ウィックラマシンゲ博士と会談したことが懐かしい。
 「宇宙」と「人間」のロマンを縦横無尽に語り合った。
8  ともあれ、私たちの会館は、「世界市民」たる、同志の皆様の城である。
 大聖人も、富木常忍に宛てられた御手紙の中で、「あなたは、一閻浮提第一の法華堂を造ったと、霊山浄土に行かれた時には申し上げられるがよい」(御書九九五ページ、通解)と仰せである。
 世界広布の城である会館の意義は、あまりにも深い。
 また、大聖人は、「東西南北の四方、八方、並びに三千大千世界の外、四百万億那由佗という、莫大な数の国土に、十方の諸仏が続々と集まり、充満されております。天には星のように、地には稲や麻のように、諸仏が無数に並んでおられて、法華経の行者のことを守護されるのです」(同一五七〇ページ、通解)とも仰せである。
 数世紀前までは、全く信じられなかった宇宙の銀河の広がりは、時代とともに証明されつつある。
 我らの世界的に広がる、この法城においての先駆的運動も、五十年後、百年後には、その正しさが必ず大きく立証されることであろう。
 この宝の城から、二十一世紀の平和を築く、若き新時代の人材群が陸続と巣立ちゆくことを、私は信じ、また待っている。

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