Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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地球民族主義の光 宇宙時代に輝く仏法の叡智

1998.10.28 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

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5  この数年、元ソ連大統領のミハイル・ゴルバチョフ氏と、国連事務次長などを務めたモーリス・ストロング氏を中心とする「地球憲章委員会」で、「地球憲章」の草案の作成が進められてきた。
 地球の環境を保全し、人間を含めたすべての生命を守るために、各国、各民族が守るべき規範をつくろうとの思いからスタートした作業であった。
 私が創立した平和研究機関である、アメリカの「ボストン二十一世紀センター」も、これに協力し、意識の啓発や教育のためのセミナーなどを開催してきた。
 また、昨年十一月には、支援の一環として、『仏教者から見た地球憲章』を出版。
 私も、その序文の依頼を受け、環境問題などを考える一助になればと、「縁起」や「依正不二」の思想について紹介させていただいた。
 同書は、アメリカの四つの大学で教材として取り上げられ、ハーバード大学でも、「仏教と社会変革」の講座で使用されていると伺った。
6  今、人類は、仏法の哲理に刮目し、戸田先生の唱えた「地球民族主義」に、たどり着こうとしている。世界は、「仏法の叡智」を渇仰していることは間違いない。
 宇宙時代の開幕は、「大仏法の時代」の夜明けである。この生命の哲学を友から友へと伝え、世界を結びゆくのが、私たちの使命である。
 満天の星を仰ぎ、大宇宙を心にいだき、今日も、われらの語らいは弾む。
 このかけがえのない地球を、国境なきオアシスに、わが仏国土とするために。

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