Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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創価の父・牧口先生 大人格に輝く″優しさ″と″強さ″

1998.6.3 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

前後
4  ある冬の夜、指導を受けに来た会員の婦人が、幼子を背負って帰ろうとすると、先生が言われた。
 「風邪を引かせてはいけない。こうすれば、一枚よけいに着たのと同じだよ」
 そして、子供の背中に、畳んだ新聞紙を入れてくださったという。
 木枯らしの吹きすさぶホームで、老婦人の下駄の鼻緒を、すげてあげていたこともあったようだ。
 なんと、こまやかな心遣いであろうか。
 殉難をものともせぬ「強さ」と、この「優しさ」こそ、牧口先生の人格の偉大さを物語っている。
 先生は、どこまでも民衆を愛し、慈しむがゆえに、敢然と正義の旗を掲げ、邪悪とは、阿修羅のごとく、戦い抜かれたのだ。
 また、強靭な信念と、何ものも恐れぬ勇気があるからこそ、人を限りなく優しく包み込むことができるのである。
 本当の「優しさ」とは、「強さ」に裏打ちされていなければならない。
5  「悪」を見て見ぬふりをし、何もしなければ、皆が不幸になる。そうした社会を、私は憂える。
 「善いことをしないことは悪いことをしたのと同じである」と断じた、牧口先生の一貫した生き方にこそ、真実の人道がある。
 今月で牧口先生の入信七十周年になる。また、六月六日には、先生の生誕百二十七周年を迎える。
 その先師が示した人道の旗を高らかに掲げ、悪と戦い、人格の光彩をもって、友を包みゆくなかに、創価の精神の継承があることを忘れまい。

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