Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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自然を守る学会の心 鳥よ、緑よ、生命よ輝け!

1998.2.1 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

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4  初代会長牧口先生は、大著『人生地理学』で、人間と環境との密接不可分なる関係を説かれた。そこには人と自然との融合、共生への思想の光がある。
 自然を愛する心、自然を守る行動――それは、学会の尊き伝統となってきている。
 私は初の海外指導の折、南米のブラジルを訪問したが、ここにも、今、その伝統が受け継がれている。
 ブラジルSGIは、九二年(平成四年)に「アマゾン自然環境研究センター」を設置。アマゾナス州環境科学技術局、創価大学自然環境研究センターと共同で、「熱帯雨林再生プロジェクト」を推進し、植林など、環境保護の運動を積極的に進めてきた。
 自然を守るための意識啓発の展示活動も、ブラジル国内はもとより、南米各国で開催。大変な好評を博した。
 こうした活動が高く評価され、環境保護の″偉大な象徴″として、マナウス、サンパウロ、リオデジャネイロの各市議会等からも、顕彰されている。
 こよなく大自然を愛された恩師も、この地球市民としての栄誉を、心から喜ばれているにちがいない。
 美しき自然を、守り、育むものは、人間の豊かなる精神の沃野である。人の心の浄化が、鳥を、緑を輝かせる。
 やがて、雪どけのころには、別海の北海道研修道場内に広がる″悠久湿原″にも、タンチョウのつがいが、仲の良い姿を見せるという。
 春近し。詩人の胸は躍る。

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