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日蓮大聖人・池田大作

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10 周思来総理  

「東洋の智慧を語る」季羡林/蒋忠新(池田大作全集第111巻)

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1  微笑みの出会い
  そう思います。周総理について、私から思い出を話させてください。
 池田 どうぞ、どうぞ、貴重な証言です。
  一九六年の初め、周恩来総理が外国の賓客を案内して頣和園いわえんにお越しになったことがありました。
 北京大学では学生を組織し、頣和園の長廊の両側に並んで歓迎しました。私は幸いにもそれに参加することができ、間近に周総理が微笑みをたたえ、われわれを温かく見つめ、拍手をしながら、賓客を案内してわれわれのそばを通り過ぎるのを、初めて目の当たりにしました。
 そのときの光景は、私にとって、終生忘れられない光景として心に残っています。
 また、一九六三年の夏のある日、これも北京大学の手配で、私は人民大会堂で周総理がその年の最高学府卒業生に対して行った講演の実況録音を聴くことができました。
 周総理の長時間の講演を聴いたのは初めてで、とても親しみをおぼえました。そのときのお声の調子も、やはり私にとっては終生忘れがたいものとなっています。
 池田 貴重な思い出を話してくださり、ありがとうございます。
 周総理は偉大な「二十世紀の諸葛孔明」であられましたね。私も周総理と、入院中の病院で、お会いしました。一九七四年十二月五日、総理のご逝去の一年前でした。
 周総理が「二十世紀の最後の二十五年間は、世界にとって最も大事な時期です」「中日平和友好条約の早期締結を希望します」と、遺言のように話されたことは、私にとって永遠に忘れることのできない一期一会の歴史です。

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