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日蓮大聖人・池田大作

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注解  

「宇宙と人間のロマンを語る」チャンドラー・ウィックラマシンゲ(池田大作全集第103…

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16  ヤーノシュ
 (一八〇二年―六〇年)ハンガリーの数学者。平行線問題に取り組み、ロバチェフスキーと同時期、独立に非ユークリッド幾何学を樹立した。
 ヤスパース
 (一八八三年―一九六九年)ドイツの哲学者。初めは精神病理学者だったが、人間の実存的な解明へと哲学的思索をすすめ、自己を包む絶対的なものへのかかわりを説く。仏教にも強い関心をもった。著書に『世界観の心理学』『哲学』『仏陀と竜樹』など。
 唯識論
 三~四世紀のインドに起こった大乗思想で、あらゆる現象、存在は識によるもの、すなわち心の外に独立して実在するものではなく、心が自らの働きを、あたかも外界に実在しているように見なしているにすぎないとする。従来の六識のほかに、末那識、阿頼耶識の深層心理を加え考察した。
 唯物論的還元論
 生命現象や心理現象も、物質的原理で説明できるとする考え方。
 優生学
 人類の遺伝的素質を改善、向上させるための研究。断種や結婚制限などによって“悪質”な素質を減少させようとする。
 ユーリー
 (一八九三年―一九八一年)ハロルド。アメリカの化学物理学者。水素の同位体(重水素)の発見など多くの元素の同位体分離に成功した。ノーベル化学賞を受賞。
 ユークリッド幾何学
 紀元前三〇〇年ころのギリシャの数学者ユークリッドが打ち立てた幾何学。厳密な論理的推論にもとづく証明の重要性を指摘した。
 湯川秀樹
 (一九〇七年―八一年)理論物理学者。一九三四年、極めて強い力である核力を説明するために、中間子の存在を予言した中間子理論を発表した。四七年、宇宙線中に中間子が発見され、翌年には人工的につくられて理論の正しさが証明された。四九年のノーベル物理学賞を受賞し、日本初のノーベル賞受賞者となった。
 ユリウス暦
 ローマのジュリアス・シーザーによって紀元四六年に制定された太陽暦。現行の太陽暦は一五八二年、ローマ教皇グレゴリウス十三世によって改正、制定されたグレゴリオ暦による。
 ユング
 (一八七五年―一九六一年)ユング。スイスの精神医学者。初め、フロイトの精神分析に接近したが、後に、無意識に関する独自の研究を深め、分析心理学を確立。「集合的無意識」の概念を提唱。
 欲求の階層
 マズローによれば、人間には生得的・本能的な基本的欲求があり、五つの水準として階層的に存在しているという。そして、低次の欲求が満たされると、順次に高次の欲求が現れる。(一)生理的欲求、(二)安全の欲求、(三)所属と愛の欲求(所属する集団や家族内での確かな位置や、愛情に満ちた関係を求めること)、(四)承認の欲求(他者から認められ、自分に自信をもつことへの欲求)、(五)自己実現の欲求(自分の可能性を最大限に実現したいという欲求)。
 ライル
 (一九一八年―八四年)イギリスの電波天文学者。電波望遠鏡の開発、使用で活躍し、ノーベル物理学賞受賞。
 ラザフォード
 (一八七一年―一九三七年)エルンスト。イギリスの物理学者、化学者。放射線の研究、原子核の人工破壊、原子模型の提唱などで知られる。ノーベル化学賞を受賞。
 ラッセル
 (一八七二年―一九七〇年)イギリスの数学者、哲学者、評論家。平和運動家として第一次世界大戦に反対。第二次大戦後は反核の行動を起こした。ノーベル文学賞を受賞。
 「ラッセル・アインシュタイン宣言」
 一九五五年七月、核兵器廃絶と戦争廃止を科学者に訴え公表された宣言。この宣言は、ラッセルからアインシュタインへの呼びかけで始まり、ラッセルの起草した宣言書に、アインシュタインはただちに賛意を示した。宣言の前文には、核兵器の使用は人類全体の死をもたらし、人類を滅ぼすか戦争を放棄するかの選択しか残されていない、等としるされている。この宣言に応えて、一九五七年を第一回とする「パグウォッシュ会議」が開かれることになった。
 ラブロック
 (一九一九年―)著書『ガイア』で、地球は一個の生命体と見なすことができ、個々の生命が存続しうるような固有のシステム機能をもっていることを主張、自然破壊が進み、エコロジー運動が盛んになるなかで世界的な話題を呼んだ。「ガイア」とはギリシャ神話の大地の神の名。
 ラマヌジャン
 (一八八七年―一九二〇年)
 リーマン
 (一八二六年―六六年)ドイツの数学者。非ユークリッド幾何学を含めて幾何学の新しい研究場面を開いた。また、物理学でも考察を進めたが、アインシュタインの一般相対性理論は、リーマンの幾何学によっている。
 律蔵
 仏教聖典を三つに分類した三蔵(経蔵、律蔵、論蔵)の一つ。律蔵は戒律に関する規定や説明。
 リビング・ウィル
 生前に、尊厳死を望み延命医療を拒否する意思をあらかじめ表明しておくこと。
 リプル
 一九八九年、NASAが打ち上げた宇宙背景輻射探査衛星COBE(コービー)により、宇宙マイクロ波背景輻射は、場所によってその温度にわずかなむらがあることが発見された。そのゆらぎをリプルと称している。
 量子効果
 日常の世界では起こりそうではないが、極微の量子論的世界で生じる現象。たとえば、物質の波動性や、古典物理学的にはエネルギー的に通り抜けられないはずの障壁を通り抜けてしまう〈トンネル効果〉などがある。
 量子力学
 二十世紀に入り、分子、原子、素粒子などの極微の世界を追究するようになって登場した力学。量子力学ではエネルギーを不連続で、ある単位の整数倍の量とするが、その単位となるものを量子という。
 霊長目
 ヒト科をはじめショウジョウ科(ゴリラ、チンパンジー、オランウータン)などの霊長類。「目」は「科」の上位の生物分類の段階。
 レヴィ
 (一八六三年―一九三五年)フランスの東洋学者、インド学者、仏教学者。
17  ローマ・クラブ
 地球環境の有限性や人類の生存の問題を研究し、提言するために世界の知識人によって構成された団体。一九六八年に初会合。
 ローマ帝国
 西洋古代の最大の帝国。紀元前七世紀ころに建てられた都市国家によって始まり、同二七年オクタウィアヌスが帝政をしく。三九五年、東西の帝国に分裂。ローマを都とする西ローマ帝国はゲルマン人の侵入で四七六年に滅び、コンスタンチノープルが都の東ローマ帝国は一四五三年にオスマン帝国によって滅ぼされた。
 六識・六根・六境
 眼・耳・鼻・舌・身・意の六根(感覚器官)が、色・声・香・味・触・法の六境に縁して、見・聞・嗅・味・触・知の六種の了別作用(六識)をする。
 〔六識〕〔六根〕〔六境〕
18  意識―意根―法境
 眼識―眼根―色境
 耳識―耳根―声境
 鼻識―鼻根―香境
 舌識―舌根―味境
 身識―身根―触境
 ロバチェフスキー
 (一七九二年―一八五六年)ロシアの数学者。平行線論の研究を深め、非ユークリッド幾何学を創始した一人となった。
 ワーズワース
 (一七七〇年―一八五〇年)ウィリアム。イギリスのロマン派最大の詩人。少年時代に親しんだ湖水地方の美しい自然の力は、その才能を豊かに開花させる土壌となった。外界としての自然と自己の内面との交流を汎神論的にうたった。一八四三年、桂冠詩人に。
 ワインバーグ
 (一九三三年―)アメリカの理論物理学者。研究分野は広く、素粒子から宇宙の理論にまで及ぶ。物質間に働く〈弱い力〉の相互作用と電磁的な力の相互作用を統一する理論を示した。ノーベル物理学賞を受賞。

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