Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全国代表協議会 広宣流布は青年で決まる

2006.2.23 スピーチ(2006.1〜)(池田大作全集第100巻)

前後
8  正義の声で悪の根を断ち切れ
 ここで、御書を拝してまいりたい。大聖人は、門下のなかで、大聖人を裏切り、退転していった者の特徴について、こう仰せである。
 「臆病で、教えたことをすぐ忘れ、欲が深く、疑いが多い」(御書1191㌻、通解)と。
 また、こうも言われている。
 「能登房は、現実に味方であったが、世間の恐ろしさといい、欲深さといい、日蓮を捨てただけでなく、敵となったのである」(御書1225㌻、通解)
 現代も、方程式は、まったく同じである。
 見栄ばかりで、本当の信心を貫く勇気がない。そして、学会を利用するだけ利用して偉くなるや、慢心を起こして、学会と同志を見下す。純粋な信心を失って、最後は退転し、反逆する――そういう醜い忘恩の輩がこれまでもいた。
 その本性は、「臆病」であり、「愚か」であり、「貪欲」であり、「不信」である。こうした人間をのさばらせては、まじめな同志が、かわいそうである。広布の邪魔になるだけである。ゆえに、正義の声で徹して糾弾し、責めて責めて責めぬいて、その悪の根を断ち切っていかねばならない。
 戸田先生が「これは、よく拝しておけ!」と何度も厳しく、おっしゃった御文がある。
 それは、「竜の口の法難」の日の大聖人の御様子が認められた「種種御振舞御書」の一節である。
 「日蓮は大高声で彼らに言った。
 『なんとおもしろいことか、平左衛門尉がものに狂った姿を見よ。おのおのがた、ただ今、日本国の柱を倒すのであるぞ』と叫んだところ、その場の者すべてがあわててしまった。
 日蓮のほうこそ、御勘気(公権力によるとがめ)を受けたのであるから、おじけづいて見えるはずであるのに、そうではなく、逆になったので、『この召し捕りは悪いことだ』とでも思ったのであろう。兵士たちのほうが顔色を変えてしまった」(御書912㌻、通解)
 この大確信こそ、堂々たる姿で、仏法に殉じられた牧口先生、戸田先生の魂である。そして、その不二の弟子たる私の魂にほかならない。
 創価三代の師弟は、この不惜身命の大精神で戦った。そして勝ってきた。この重大なる一点を、学会の後継ぎである青年部の諸君には、はっきりと申し上げておきたい。
9  すべては青年に託す
 スイスの大教育者。ペスタロッチは、みずから創立した学園の友に、こう呼びかけた。
 「青年のみなさん、みなさんによってわたしたちの学園の真価が証明されるわけです」(「新年講演」佐藤正夫訳、長田新編集校閲『ペスタロッチー全集』10所収、平凡社)
 創価学会も、本当の価値が分かるのは、「今」ではない。「未来」である。青年部の諸君の時代である。広宣流布は、青年で決まる! すべては、青年に託すしかないのである。
 そのために私は、人知れず、未来を構想し、さまざまな手を打っている。君たちの時代のために、広宣流布の完壁な土台だけは、築いておくつもりである。
 同じくぺスタロッチは叫んだ。
 「信仰がひとを強くし、希望がひとを向上させるのです」(同前)
 信仰の強き人が幸福である。希望を失わ在い人が最後は勝つ。それが仏法の生き方である。わが創価の常勝の人生である。これからも、ともどもに、何でも自由に語り合いながら、一緒に歴史をつくり、残していこう!
 最後になるが、とくに青年部の諸君は、お父さん、お母さんを大切にしていただきたい。心から感謝の気持ちを伝えていってもらいたい。たまには、何かおみやげでも買って帰ってあげてください。離れて暮らしている人も、何かしてあげてほしい。よろしく頼みます!
 皆さん、長時間、本当にご苦労さまでした。ありがとう!
 お元気で!また、お会いしましょう!
 (創価文化会館)

1
8