Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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欧州代表協議会 青年よダイヤモンドのごとく輝け

2006.1.7 スピーチ(2006.1〜)(池田大作全集第100巻)

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16  仏法とは″報恩の人間学″
 セネカは、「報思」について、どこまでも厳格であった。
 「恩知らずの種類は多い」「恩恵を受けたが、受けたと言わない者は恩知らずである。恩恵を受けなかったように偽る者も恩知らずである。また恩むに報いない者も恩知らずであるが、しかし何と言っても一番の恩知らずは、恩を忘れた者である」
 「恩知らずの者たちには、弁解の余地を閉ざさねばならない」
 思えば、私が友情をはぐくんだヨーロッパの方々は、ひとたび結んだ友情は絶対に裏切らないという厚い信義で、共通していた。人が何を言おうと、わが信念を貫くという「屹立した人格」があった。ヨーロッパの方々との友情は、私の人生の宝である。
 ともあれ、大聖人は「報恩」の生き方を繰り返し教えておられる。仏法とは、いわば″報思の人間学″である。ゆえに、忘恩、不知恩、背恩があれば、決して許してはならない。
 今月、サント・ビクトワール山(勝利山)に抱かれた、思い出深い南仏トレッツの研修道場で、「SGI欧州サミット」が盛大に行われる。これには、二十八カ国の同志が出席されると、うかがっている。
 さらに昨年は、新たに「欧州教学最高会議」が発足し、上級試験も実施された。今年の秋には、英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語の四言語で、欧州全体の任用試験が行われる。大成功を祈りたい。
 大聖人は、「諸法実相抄」で仰せになられた。何度も拝してきた御文であるが、もう一度、心に刻んでいきたい。
17  「行学の二道」の歴史を残せ
 「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化候へ、行学は信心よりをこるべく候、力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし
 世界は「人間革命」の大哲学を待望している。自分なりの言葉でいい。誠実に、力強く、仏法の正義を語りぬいていくことだ。この御聖訓をいただいた最蓮房は、最優秀の知性派であった。どうか、ヨーロッパの皆さまは、世界の模範と光る「行学の二道」の歴史を残していただきたい。永遠の希望の城を築いていっていただきたい。
 きょうはありがとう!
 お帰りに、なったら、わが愛する大切な同志に、くれぐれもよろしくお伝えください。
 誇り高く戦いきって、またお会いしましょう!
 (東京牧口記念会館)

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