Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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代表幹部協議 だれにも負けない何かを持て!

2005.11.25 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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12  一方で、信心利用の悪い人間に対しては、厳正な態度で臨むべきである。清らかな信心の団体である学会を、そういう輩に汚させてはならない。
 戸田先生は、退転者、反逆者の共通点の一つとして、「御書、ならびに指導に反して、我見のみで暴れ出す」と指摘しておられた。
 さらに、「信心のうえで呼吸が合わない人は、必ず落後していく」とも言っておられた。
 広宣流布の活動にあっては、つねに大目的を確認し合いながら、よく協議し、話し合って前進していくことが大切である。
 戸田先生は、「緻密であれ。緻密な頭脳を発揮してこそ、人は生かされ、組織は潤滑に流れていく」と言われていた。この言葉を、すべてのリーダーの皆さんは、心に留めていただきたい。
 また先生は、勤行と折伏という地道な実践を、いかなる立場になっても貫いていかねばならないと訴えておられた。
 ――基本をおろそかにした幹部は、いつしか驕慢におちいり、先輩や学会さえも批判するようになる。そしていかにもそれが、広宣流布のためであるかのような言説さえ弄して、結局は大聖人の怨敵となっていく。ところが本人は、自分が不幸な境涯に転落していることに気がつかない、と。
 そうならないために、先生は、「信心の基本を忘れた幹部ほど哀れなものはない」と、それはそれは厳格に指導されたのである。「信心即生活」である。信心の乱れは、必ず生活の乱れにあらわれる。
 戸田先生は、社会人としての生き方についても、さまざまな指針を残されたが、「信用できない人間像」について、次のような点を挙げておられた。以前もつづったが、ふたたび確認させていただきたい。
 「会社にしばしば遅刻する人」「無断欠勤をする人」「退社時間があいまいで、退社時間前から、どこかへ消えてしまう人」「金銭的にルーズな人」「生活態度が不真面目な人」「口がうまい人」「変なお世辞を使う人」「言葉が真実性を帯びていない人」
 いずれも、戸田先生のおっしゃるとおりであったと実感する。先生は、本当に天才的な指導者であった。
13  難に負けない信仰者をつくれ
 「信心は日蓮大聖人の時代に還れ!」――これが戸田先生の叫びであった。
 何があっても揺るがない、本物の信仰者を育成する。この一点に心血を注がれていた。それは、戦時中、軍部権力の弾圧によって、ほとんどの幹部が退転したという歴然たる事実があったからだった。
 「広宣流布のために一切を捧げようとする、本物の信仰者をつくれるかどうか」――ここに、戦後の創価学会の再建の焦点があった。臆病な羊の群れであっては、ほんの小さな弾圧でもあれば、すぐに動揺し、崩れ去ってしまう。そう考えておられたのである。
 広布に進めば「三類の強敵」が必ず現れる。御書に照らし、経文に照らして、それは明らかである。戸田先生の時代、私は、学会に対するデマや中傷に対して、真っ向から戦った。卑劣な嘘を、絶対に許さなかった。どんな相手に対しても、たとえ自分一人であっても、堂々と正義を訴え、認識を正していった。
 正義ゆえの迫害は、学会が御聖訓どおりの前進をしている証拠である。だからといって、そうしたデマを放置してはならない。新入会の友や、何の知識も持たない人が、嘘の情報にたぶらかされてしまうからだ。また、将来にも禍根を残してしまう。皆が安心して信心に励めるよう、正義という筋道は、きちっと、厳然と示していかねばならない。
 ″嘘も百回言えば真実になる″という言葉があるが、それが悪の常套手段である。正義を攻撃するには、「嘘」しか方法がないからである。卑劣な宣伝に、決して負けてはならない。
 私は何十年もの間、つねに迫害の矢面に立ってきた。私が今、厳然と学会を守っているからといって、決してそれに甘えてはならない。今こそ、本物の戦う師子が必要である。一人立つ勇者がいなければ、まじめに学会活動に励む会員が、かわいそうである。
 広布のために勇敢に戦えば、その大福徳は、子孫末代にまで行き渡る。永遠にわが身を荘厳し、一家一族を守っていく。それが仏法の法理である。このことを忘れてはならない。
 私は、皆さん一人一人の健康、皆さんのご家族の健康を、毎日、真剣に祈っている。
 どうか、健康であっていただきたい。自分のため、人のため、一家のため、世界のために!
 聡明に自己を律し、賢明な生活を心がけ、自分自身の健康を勝ち取っていただきたい。健康をたもっているということ、それ自体が、勝利である。
 健康で、広布のために戦える。何はなくとも、それこそが、最大最高の幸福な人生ではなかろうか。どうか、風邪などひかれないように!
 また、お会いしましょう! きょうは、本当にありがとう!
 (創価文化会館)

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