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日蓮大聖人・池田大作

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第52回本部幹部会 われらは勇気の闘争で前進!

2005.9.14 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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13  創立七十五周年を荘厳する戦いにおいて、青年部は本当によく戦ってくれた。
 古代ローマの哲学者であり、大弁論家のキケロは、「雄弁」であることの価値を主張した。
 「雄弁には努力を注がなければならない」
 「悪人が権勢を振るって善良な市民を害し全市民に損失を与えることの無いようにするためにも、より一層熱意を注ぐ必要がある」(『発想論』片山英男訳、『キケロー選集』6所収、岩波書店)
 また彼は、雄弁こそが「人々の暮らしを安全で、気高く、輝かしく、幸福に出来る」「友人に最も確実で最も安全な助けを与えることも、雄弁から可能となる」(同前)等と強調した。
 私は、「わが愛する青年部よ、雄弁であれ! 民衆を守るために!」「君よ、よりいっそう雄弁であれ!」と心から願っている。
 「良き人は悪しき組織を良くするし、悪しき者は良き組織をも悪化させる」(『人間義務論』大類伸訳、岩波文庫)
 これはイタリア統一の指導者マッツィーニの言葉であった。今年は生誕二百周年である。
 清浄無比の和合のスクラムに、絶対に悪知識を寄せつけてはならない。仏法を破壊する元凶だからである。
14  日々、新たに! それが生命のリズム
 きょうはドクター部、国際本部、教育本部の「一騎当千」の方々も出席されている。いつもご苦労さま! 現在、私はドクター部の代表と「『生老病死と人生』を語る」の対話を進めている。(=『「生老病死と人生」を語る』と題し、二〇〇六年十一月に聖教新聞社から発刊)
 私は日夜、尊き同志の皆さまのご健康、ご長寿、ご多幸を、真剣に御本尊に祈念している。
 ところで、人間の体は六十兆個という、たくさんの細胞でできている。そのうち、一晩で、どれくらいの細胞が入れ替わっているか。じつに、約一兆個である。また、体の多くの細胞は二カ月で入れ替わる、と言われている。それほど、私たちの体は、毎日、たゆみなく、新陳代謝を繰り返しているのである。
 中国の古典には「日に新たに、日日に新たに、また日に新たなり」(『大学』)と。
 それが生命のリズムである。私たちは、新しい心で、満々たる生命力で進んでまいりたい。
15  一九二六年のきょう、九月十四日、ドイツのベルリンで、東洋と西洋の二人の「魂の巨人」の出会いが実現した。それは、大詩人タゴールと大科学者アインシュタインである。
 二人の友情はその後も続き、精神と科学を融合させる対話が広がった。
 「哲学的説得力をもっ人々、すなわち英知と真理との友が糾合することは、現在、とくに必要であるように思えます」(『晩年に想う』中村誠太郎・南部陽一郎・市井三郎訳、講談社文庫)
 これがアインシュタイン博士の主張であった。
 私たちは、地球平和への対話と連帯を、さらに広げてまいりたい。
 そして大詩人タゴールは、こう述べている。
 「たえず力を新たにして新しい道を求めること――これこそが、いつの世にも進歩の秘訣でありました」(「協調」森本遺雄訳、『タゴール著作製』8所収、第三文明社)
 私たちは、いよいよ異体同心で、新しい人材を育て、新しい勝利と拡大の道を開いていこう!
 海外の皆さん! 本当にご苦労さま!
 海外の同志に栄光あれ! 幸福あれ! 勝利あれ!
 サンキュー・ソー・マッチ! ありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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