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日蓮大聖人・池田大作

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第50回本部幹部会、第12回全国婦人部… 戦いこそ人生! 大満足の歴史を飾れ

2005.6.8 スピーチ(2005.4〜)(池田大作全集第98巻)

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11  ナイチンゲール「不平と高慢の人間に、なるな」
 近代看護の創始者ナイチンゲール(一八二〇年一九一〇年)。彼女は、後進の看護師や看護学生に、書き送っている。
 「不平と高慢と我欲に固まった、度し難い人間、《そういう》人間だけには《なりたくない》ものです」(湯槇ます監修『ナイチンゲール著作集』3、編訳者代表・薄井坦子、現代社)
 不平と高慢と我欲――学会に反逆した人間も、皆、そうであった。何かあると、すぐに不平を言う。威張る。増上慢になり、″自分さえ良ければいい″というエゴに凝り固まった人間。そういう人間にだけはなってはならない――これが、さまざまな偏見や無理解と戦いぬき、多くの改革を成し遂げたナイチンゲールの深き信念だったのである。
 また、ナイチンゲールは、「もてる力を働かせることは楽しいことであり、それなくしては楽しみはない」(同前)と述べている。懸命に努力し、もてる力を発揮する。その時に人は生きがいを感じる。元気になる。
 その意味で、学会活動は、最高の健康の道である。すべてが生かされ、少しも無駄がない。苦難を突き抜け、わが使命を果たしゆくことこそ、人生の喜びなのである。
 わが学会には、妙法のナイチンゲール、「白衣の天使」である白樺会、白樺グループの皆さんがおられる。「皆を健康に!」「友を幸福に!」と祈りながら、慈悲の看護に徹しゆく姿は、神々しいばかりだ。尊き献身の行動を、私は片時も忘れたことがない。心からエールを送りたい。
12  生ある限り戦う! それが仏法
 きょうは、婦人部幹部会――女性が主役の会合である。
 引き続き、女性の英知の言葉を紹介したい。
 十九世紀に活躍したドイツの女性作家に、マルヴィーダ・フォン・マイゼンブーク(一八一六年〜一九〇三年)がいる。最晩年の彼女の言葉を、ロマン・ロランが記している。
 「人は戦わないでは生きることはできない」(「内面の旅路」片山敏彦訳、『ロマン・ロラン全集』17所収、みすず書房)
 もっと戦わなければ! もっと愛さなければ!――それが生きることだと彼女は言う。
 生ある限り戦う!――これが仏法である。学会精神である。
 偉大な魂からほとばしる言葉には、普遍の哲学がある。学会活動の正しさ、仏法の正しさを証明している。
 きょうは、″世界広布の電源地″アメリカの友も参加されている。有名なアメリカの女性詩人、エミリー・ディキンソン(一八三〇年〜八六年)の詩の一節に、こうあった。
 「武器や家柄にくらべて
 正義はずっと崇高なもの――」(『愛と孤独と――エミリ・ディキンソン詩集』3、谷岡清男訳、ニューカレントインターナショナル)
 権力や家柄――そんなものにへつらうのは最低の心だ。正義とそ、永遠の世界最高の財宝である。いちばん崇高なものである。
 皆さんは、そのことをよく知っておられる。虚栄には真の幸福はない。悠然と見おろしていくのだ。妙法にかなうものはないのである。
 何でもいい、何かで勝つことだ。人に負けないものをつくることだ。自分自身の生活の上で勝利することだ。そのための信心である。
 夫婦で一緒に、また子どもたちと、家族と、そして同志と一緒に歩み、ながら、「健康で勝った!」「何かで勝った!」と勝利の歴史をつくっていく人が、本当に偉い人である。満足の人である。幸福の人である。
 信心をしきった人、広宣流布に戦った人は、最高の勝利者となる。
 「月月・日日につより給へ」との御聖人訓を胸に、わが人生を勝つために前進しましよう!
 ディキンソンは喝破した。
 「信仰を無くすことは
 財産を失うことより大きいのです」(前掲『愛と孤独と――エミリ・ディキンソン詩集』1)
 断じて信仰を失ってはならない。これが、十九世紀の先駆の女性の叫びであった。
13  結びに、韓民族独立の指導者、呂運亨ロウニヨン先生(一八八六年〜一九四七年)にふれたい。
 かつて日本は韓国を侵略した。いじめて、いじめて、いじめぬいた。中国に対しても同様に振る舞った。軍国主義は本当に悪い。
 そもそも、日本にとって、韓国、中国の文化の恩恵は計り知れない。この傲慢な日本の軍部権力に対して、牧口先生、戸田先生は敢然と立ち向かわれたのである。
 呂先生は、青年の活躍に最大に期待した。
 「青年は正義のためなら、惜しまない炎の心を持っている」(「夢陽 呂運亨先生記念事業会」のホームページから)と。
 青年部の諸君は、正義の中の正義である広宣流布のために、わが身を惜しまず、炎の心で戦うことだ。そして断じて勝っことだ。青年部の諸君、よろしく頼みます!
 最後に、呂先生の「有利な時には、正義を口にし、不利な時に裏切るとは、とんでもない」(同前)との言葉を紹介し、私のスピーチを終わります。長時間、本当にご苦労さま!
 皆さんの幸福、万歳! ありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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