Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

各部代表協議会 すばらしき人生を! 「対話」で心を結べ

2005.5.14 スピーチ(2005.4〜)(池田大作全集第98巻)

前後
19  万人の幸福への根本の道
 打ち続く大難を乗り越えた日蓮大聖人は、四条金吾に仰せである。
 「日蓮もまた、(正法の力を根底に)この日天子を頼みとして、日本国に立ち向かって数年になる。
 すでに日蓮は『勝った』という気持ちである。利益、現証がはっきりとしていることは、他に求めることができないほどである」(御書1146㌻、通解)
 大聖人は、日天を味方にし、大宇宙を味方にする大境涯で、一人、権力や邪法と戦われたのである。この大聖人に直結する創価の陣列を、諸天善神が護らないわけがない。
 御書に何度も引かれている、妙楽大師の文がある。「必ず心が堅固であることによって、諸天善神の守りは強いのである」(御書九七九ページ等、通解)
 これが、仏法の鉄則である。広宣流布のために、強い信心で立ち上がれば、諸天善神が必ず護る。勇気をもって戦えば、勝利の活路は開かれる。
 御聖訓は、明快に仰せである。
 「(われらが唱える)題目の声を聞かれた梵天、帝釈、日月、四天等が、どうして、色つやを増し、輝きを強くされないはずがあろうか。どうしてわれらを守護されないはずがあろうかと、強く強く思われるがよい」(御書1065㌻、通解)
 まずは、真剣に祈ることだ。そして、恐れなく戦うことだ。諸天を動かし、あらゆる人を味方にして、わが地域、わが天地に、民衆の勝利の旗を断固として打ち立ててまいりたい。
 私は、青春時代、戸田先生に、「なぜ不惜身命で信心をしなくてはならないのでしょうか」と質問したことがある。先生は話された。
 「政治、科学、教育、宗教――とにかく人間の業というか、社会は複雑で、すべてが矛盾だらけである。どこにも、万人の幸福への根本的な道はない。
 その中で、大聖人の仏法だけは、人間の根本的な宿命転換の方途を示されている。常楽我浄と、永遠の所願満足への軌道を教えてくださっている。これ以上の究極の人生の道はない。だから、信心だけは命をかけてやって悔いがないのだ」
 わが身をかけて悔いのない道――それが創価の道である。この「常楽我浄」と「所願満足」の軌道を、どこまでも喜び勇んで進んでまいりたい。
20  新しい目標へ、勇躍、大行進を
 有名な『あしながおじさん』で、アメリカの女性作家ウェブスターはつづっている。
 「青春とは、誕生日の回数とは関係のないもので、ただ、精神の溌剌さだけできまります」『白木茂訳、潮出版社)と。
 どうか、健康第一で、「年は・わかうなり福はかさなり候べし」との御金言を、はつらつと身読していく、生涯青春の人生であっていただきたい。
 学会は、来年の五月三日へ、そして「次の五十年」へ向かって力強く出発した。
 大事なのは、次の世代を育てることである。多くの幹部が、だんだん年をとってきた。革命をしなくてはいけない。新しいリーダーを育てなければならない。そのためにも、ダイナミックに交流し、切瑳琢磨しあうことである。
 ドイツの詩人へルダーリンは、高らかに春を謳った。
 「日はかがやき 野は花咲く」
 「人間の活動は新しい目標を追うてはじまる」(「春」手塚富雄訳、『ヘルダーリン全集』2所収、河出書房)
 われらは、つねに五月三日を原点として、新しい目標に向かい、勇躍、大行進を開始するのだ。
21  結びに、アメリカの非暴力の人権の指導者キング博士の獅子吼を贈りたい。
 「人間の歴史は善と悪との闘争の物語だといえる」
 「歴史というものは、一見抵抗しがたい勢いで進軍していきながら、正義の軍勢のつちの一撃で潰滅してしまう悪の軍勢の物語りである」(『汝の敵を愛せよ』蓮見博昭訳、新教出版社)
 だからこそ博士は、人権のため、正義のために戦いぬいた。
 ともあれ、末法は邪智謗法の時代である。民衆を苦しめる悪とは断固、戦うことだ。広布のために戦えば、健康になる。福徳も増す。若々しくなる。戦いを忘れたならば、心が老いる。力も褪せる。敗残者の人生になる。これが私の結論である。
 私は何十年も、多くの人を見てきた。「信心の博士」「仏法の博士」との自負をもっている。人まかせでなく、自分が最前線に立つことだ。創価の道は、すばらしい人生を生きるための道である。
 この大道を、ともどもに生きて生きて生きぬきましょう!
 (東京・新宿区内)

1
19