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日蓮大聖人・池田大作

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「5・3」記念祝賀代表者会議 会って語れば道は開ける

2005.4.15 スピーチ(2005.4〜)(池田大作全集第98巻)

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19  偉大なる「創価の母」に感謝!
 五月三日は「創価学会母の日」でもある。
 学会の大発展を支えてくださっているのは、婦人部の皆さんである。
 婦人部の友は、来る日も来る日も、友のため、地域のため、地道に勇気の行動を貫いておられる。黙々と勝利のために歩みぬいておられる。「太陽の婦人部」のおかげで、全同志は朗らかに前進できるのである。
 私は全国、全世界の尊き″創価の母″に、心からの感謝を申し上げたい。いつも、本当にありがとう!
 戸田先生は、婦人部の友を最大に大切にしておられた。私もまったく同じ思いである。
 「創価学会母の日」に寄せて、十九世紀のドイツの詩人メーリケの詩を、皆さまに贈りたい。
 「歌は数あれど 母上 あなたにふさわしい歌は一つもない!
 あなたを讃えるのに心は溢れ 言葉は貧しすぎます」(「わが母に」森孝明訳、『メーリケ詩集〈改訂版〉』所収、三修社)
 「どんなに愛情深くあなたは世間に接し皆に尽くしたことでしょう!
 だのにあなたの良さがわからないとは世間はなんと愚かなどじなのでしょう!」(「同じ人に」同詩集所収)
 母の偉大さは、言葉ではとうてい言い尽くせない。母の慈愛と献身もまた、限りなく深いものである。しかし、その偉大さを世間の人々は理解しない――詩人は、そう訴えているのである。
 どうか壮年部、青年部の皆さんは、尊き″創価の母″を最大に大切にし、感謝していただきたい。そして、仲良き団結で、楽しく、勝利の歴史をつづってまいりたい。
20  師弟不二の人生こそ「幸福の中の幸福」
 日蓮大聖人は「御義口伝」で教えておられる。
 「師とは師匠授くる所の妙法子とは弟子受くる所の妙法・吼とは師弟共に唱うる所の音声なり
 「師」とは師匠(大聖人)、「子」とは弟子である。師匠と弟子が、ともに妙法を唱え、弘めゆくことが「師子吼」の意義であるとの仰せである。
 弟子が師匠に心を合わせれば、無限の力が生まれる。師と「不二の心」で貫く実践のなかにこそ、広宣流布の金字塔は輝く。
 たとえ、いい格好をして、人から、もてはやされても、「師弟の精神」を忘れた人間は皆、哀れな迷走飛行の人生となっている。これは皆さんがよくご存じのとおりだ。自分勝手な「師弟の道」などありえない。「広宣流布の道」、正しい「信心の道」を誤ってはならない。
 戸田先生は、天才的な指導者であられた。鋭き眼を持つ人であられた。先生の洞察力、人物を見抜く眼力は、すごかった。そして、あまりにも慈悲深く、同時に、あまりにも厳しき師匠であられた。
 その戸田先生から、私はすべてを学んだ。その戸田先生に、私はただ一人、仕えきった。不可思議な、妙なる師弟の絆であった。
 戸田先生の事業が失敗し、それまで先生にお世話になった人間までが、罵り去っていくような状況のなかで、私は、ただ一人、すべてをなげうって、先生を守りきった。苦労の連続で、不幸中の不幸のように見えたかもしれない。しかし、まさに、その苦闘の日々こそが、栄光輝く「幸福中の幸福」の人生を開く不滅の原点となった。これが信心の力である。これが師弟不二である。
21  「陰徳」は必ず「陽報」
 大聖人は、四条金吾にあてた御手紙で仰せである。
 「主君から度々いただいた所領を返上して、今また所領を給わったということは、これほど不思議なことはない。まったく陰徳あれば陽報ありとはこのことである」(御書1180㌻、通解)
 金吾は法華経の信心ゆえに、領地の没収や追放の危機にさらされた。大聖人を憎む悪僧の良観や、金吾を妬む同僚が、主君である江間氏に讒言し、金吾をおとしいれようとしたからである。そうした一切の迫害をはね返して、金吾は主君から、いっそう深い信頼を勝ち取った。そして、新たな領地を授かるまでになったのである。
 どれほど嘘をつかれ、悪口を浴びせられようとも、最後は必ず勝つ。堂々たる「勝利の実証」を示す。これが偉大な妙法の功徳である。
 広布のために尽くし、戦った功徳は絶大である。「陰徳」があれば、必ず「陽報」となって現れる。学会は、この因果の理法に完壁に則っているがゆえに、一切を勝ち越えてきたのである。
 ともあれ、わが同志の皆さまは、広宣流布のため、立正安国のために、尊き陰徳の活動に徹しておられる。人々のため、社会のため、未来のために活動しておられる。皆さまが、絶対に負けるわけがない。必ず、勝利の陽報に包まれていくことは、間違いない。
 私は、全同志の健康と幸福と勝利を、毎日、一生懸命、祈っている。ともどもに、いちだんと勇敢に、忍耐強く、緻密に勝ち進んでいくことを決意しあい、スピーチを結びたい。
 大切な、各地域の同志の皆さまに、くれぐれもよろしくお伝えください。
 どうか、ますますお元気で! 創立七十五周年の五月三日を、晴ればれと迎えましょう!
 (東京・信濃文化センター)

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