Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

ペルー国立教育大学「名誉博士号」授与式… 青年よ 正しき哲学を持て!

2005.1.22 スピーチ(2004.9〜)(池田大作全集第97巻)

前後
10  教育は子どもの幸福のために
 ペルーの教育史に燦然と輝くホセ・アントニオ・エンシーナス先生も、百年ほど前、貴大学の前身にあたる師範学校を卒業している。この若き教育者は、二十代の生命を燃焼させながら、古い教育に断固として勇敢に立ち向かい、新しい挑戦を開始した。
 改革を始めるのは、つねに勇気ある青年である。青年が強くなって、下から上へ「改革」を、「革命」を起こすのである。牧口先生も、同じように訴えておられた。
 教育は、あくまでも″子どもの幸福″のためにある――これが貴大学に学んだ改革者の確信であった。創価教育の精神と、完壁に一致している。
 そして若きエンシーナス先生は、傲慢な聖職者による教育への介入などから、子どもたちを守るために決然と戦い続けた。
11  「私は学生の先頭に立つ!」
 後にエンシーナス先生は、サンマルコス大学の総長に就任する。
 学生の権利を護るために、独裁的な政治家ともまっとうから対決した。
 ″学生の側に立って教育するのか。それとも政府の側に立って教育するのか″――このように問いつめられる状況もあった。
 その時、エンシーナス先生は厳然と、そして悠然と、こう答えたのである。
 「私は、『学生の側に立つ』どころか、『学生の先頭に立っている』のです!」と。
 青年の道を開くため、命をなげうって戦ったエンシーナス先生の行動こそ正しい。これこそ、人間教育の魂である。(拍手)
 私もまた、一生涯、青年の側に立ち、そして青年の先頭に立って、戦いゆく決心である。
 諸君、一緒に戦おう! 断じて、勝って勝って、勝ちまくって一生を送ろう!
 結びに、ぺルーで″青年の詩人″として知られるホセ・ガルベスの詩を、諸君に贈りたい。
 「『倒れるまで戦いに戦おう!』という
 華々しい標語ではなく、
 『勝つまで戦いに戦う』という
 勝利への崇高なる心意気で!」
 戦いにおいては、一見、華々しい、口先だけの、人気取りの振る舞いは必要ない。
 「勝つ」ことが重要である。″勝つまで戦う″″戦って勝ち抜くのだ!″――わが世界一の青年部も、この心意気でいきましょう!
 愛するペルーの平和と繁栄を、私たちは、心からお祈り申し上げたい。
 そして、インカ時代にも人々から愛され、。ペルーを代表する花である「ラ・カントゥータ」のごとく、貴大学から、青年の希望と栄光の花が、さらに爛漫と咲き薫りゆくことを、お祈り申し上げます。
 「『太陽の国』ぺルー共和国、万歳!」「『勝利の太陽』わが青年部、万歳!」と申し上げて、私のスピーチを終わります。ありがとう!
 (東京牧口記念会館)

1
10