Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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方面長協議会 青年を伸ばし、新しい陣列を

2004.12.25 スピーチ(2004.9〜)(池田大作全集第97巻)

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17  一生涯、「いよいよ」の信心で
 ここで、御聖訓を拝したい。まず、千日尼へ与えられた御文である。
 「いよいよ信心を励んでいきなさい。仏法の道理を人に語ろうとする者を、男女僧尼が必ず憎むであろう。憎むなら憎むがよい。法華経・釈迦仏・天台・妙楽・伝教・章安等の金言に身を任すベきである。如説修行の人とはこういう人をいうのである。
 法華経の見宝塔品には『恐畏の世(濁悪恐怖の世)において、よくわずかの間でも説く』とある。これは悪世末法の時、三毒強盛(貧り・瞋り・癡かの心が強く盛んなこと)の悪人たちが集まっている時に、正法をわずかの間でも信じ持つ者を、天人が供養するであろうという経文である」(御書一三〇八ページ、通解)
 千日尼は、今で言えば「多宝会」の方々にあたるであろうか。
 夫の阿仏房とともに、佐渡流罪中の大聖人を慕い、御供養を続けた大功労者である。
 その千日尼に対して大聖人は、″さあ、これからですよ!″と、「いよいよ」の信心を教えておられる。そして、この悪世において正法を持つ者を、必ず諸天が護るでしょう、と励まされているのである。信心に、「定年」はない。むしろ、年を重ねた分、光り輝くのがこの信心である。
 明「青年・拡大の年」は、ぜひとも、経験豊かな先輩が、若い世代に「信心の模範を示す年」にしていただきたい。
18  「師弟」の軌道に幸福と成長が
 また、「華果成就御書」には次の有名な一節がある。
 「良い弟子をもつならば、師弟は、ともに成仏し、悪い弟子をたくわえるならば、師弟は、ともに地獄に堕ちるといわれている。師匠と弟子の心が違えば、何事も成し遂げることはできない」(御書九〇〇ページ、通解)
 仏法の根幹は「師弟」である。この仏法の正しい軌道を外れてしまえば、信心の成長はない。
 私は、若き日より、戸田先生の言われたとおりの道を進んできた。
 この道は、牧口先生と戸田先生という″偉大なる師弟″が、命をかけて開き、つくり上げてこられた道である。それが、すなわち、広宣流布の″不二の師弟″の道である。
 この道に徹する人生が、どれほどすばらしいか。どれほど幸福か。そのことを私は、後継の青年たちに明快に教え残しておきたい。
 さらに、賢人の箴言を紹介したい。
 大教育者。へスタロッチは、呼びかけた。
 「自分のためではなく、わが同胞のために。自身のためではなく、人類のために。何ものにも束縛されない、心の中の神聖なる声を、高らかにあげる――その声に耳を傾け、その声に従う時にのみ、まさに、私たちは人間性の高貴さを見いだすことができるのだ」(The Education of Man, translated from German to English by Heinz and Ruth Norden, Philosophical Library, Inc.)
19  そして、マハトマ・ガンジーは叫んだ。
 「人は、彼の仲間の幸福のために働く、その程度に応じて正しく向上するものである」(『ガンヂー全集』1、高田雄種訳、春秋社)
 きょうもまた、明日もまた友のもとへ――皆さま方の奮闘こそ、「高貴な道」である。人生の正しき「向上の道」である。
 一年間、まことにご苦労さまでした。
 本当にありがとうございました。どうか、お体を大切に!
 大切な、大切な会員・同志の皆さま方に、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。
 「勝って兜の緒を締めよ」である。仏法の真髄は「進まざるは退転」である。
 最高幹部の皆さんは、「どうしたら、皆が喜び勇んで、最高の力を発揮していけるか」、真剣に祈り、知恵を集め、次の勝利へ手を打っていくことだ。皆さん方から「幹部率先」の模範を示していただきたい。
 明年も、断固として戦い進もう! そして、断固として勝ち進もう!
 (東京・新宿区内)

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