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日蓮大聖人・池田大作

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各部合同協議会 君よ心に勇気のマーチを

2004.6.18 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

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6  真実への情熱、虚偽への怒りをもて
 きょうは、フランス創価学会のメンバーも参加されている。遠いところ、ご苦労さま!
 「教育の危機は、教育の危機ではない。それは生命の危機なのだ」(『半月手帖』平野威馬訳、昭森社)
 この有名な箴言を残したのは、フランスの詩人ペギー(一八七三年〜一九一四年)であった。
 ペギーは、かの「ドレフュス事件」のさいも、奮然と、虚偽や不正に立ち向かった。
 (ドレフュス事件は、一八九四年に、ユダヤ人砲兵大尉ドレフュスがスパイ容疑をかけられ、無実の罪で逮捕、弾圧された事件)
 その若き胸中には、「真実への情熱、正義への情熱、そして虚偽への怒りといらだち、うそと不正への許しがたい気持ち」(『もう一つのドレフュス事件』大野一道訳、新評論、訳者解説から)が燃えあがっていた。
 ペギーは、烈々たる闘魂の言論人であった。彼は訴えている。
 「嘲弄(=あざけり)の上にはいかなる文化もつくられないし、つくりなおすこともできない。嘲弄や皮肉や不正は野蛮人のものだ」「悪口では文化の再建はできない」(『われらの青春』磯見辰典訳、中央出版会)
 現代にも通ずる警鐘と言えよう。
 正義の人を嘲弄し、悪口でおとしめる社会は、必ず行き詰まっていく。だからこそ、人間主義の確固たる大哲学を掲げた創価の文化運動が、深く強く求められるのである。
 いかなる悪口罵詈も敢然と打ち破りながら、「生命の世紀」の新たな大建設を、私たちは断行してまいりたい。
 ペギーは叫んだ。
 「デマゴギイ(=デマ)に対する戦いはすべてのたたかいの中でいちばん永続的なものである」(前掲『半月手帖』)
 正義と真実の言論を、断固として師子吼していかねばならない。
7  「われは勝ちたり」と叫べる日々を
 東京富士美術館では、今秋、「ヴィクトル・ユゴーとロマン派展」が開幕する。
 この展覧会は、大文豪の生誕二百周年(二〇〇二年)の意義を刻むもので、フランスの国宝六点も、日本初公開される予定である。
 (=フランスのヴィクトル・ユゴー文学記念館と共催し、文豪の校正刷り、直筆書簡、写真など、ゆかりの品々を紹介。ルーブル、オルセーなど世界的美術館の名品が公開された)
 そのユゴーの言葉を、皆さま方に贈りたい。
 「我等の魂には、唯一の感情、友情があるばかりではないか」「強勁(=強いこと)ならんがために集団せよ、幸福ならんがために一致せよ」(『追放』、『ユーゴー全集』9、神津道一訳、ユーゴー全集刊行会)
 団結せよ、一致せよ――と。
 そして「若い立派な才の持主であり高尚なる精神の持主たる諸君に依って漸次光明は輝いて来るのである」「諸君の如き若き人々が勝利をかちうるのである」(同前)とユゴーは謳っている。
 若き青年部を先頭に、正義の勝利へ進みたい。全員が最高に価値ある人生を生き、すばらしき歴史を残すのだ。「われは勝ちたり」と言いきれる、一人一人になっていただきたい。
 日蓮大聖人は「法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」と仰せである。さらに、「法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし」と断言しておられる。
 皆さま方の栄光の総仕上げの人生は、御聖訓に照らして間違いない。その確信と誇りをもち続けてください。
 きょうは本当にご苦労さま! 全同志の「完全勝利」を祈ります。
 海外の方々も、いつまでもお元気で、健康で、すばらしい人生を!
 大切な同志の皆さまに、どうかくれぐれも、よろしくお伝えください。ありがとう!
 (東京・新宿区内)

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