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日蓮大聖人・池田大作

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神奈川最高協議会 完勝へ!「勇気」「忍耐」「知恵」で進め

2003.11.18 スピーチ(2003.7〜)(池田大作全集第95巻)

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11  誠実さと根気で同志を守りぬけ
 ここ神奈川文化会館から見つめる海は、世界につながっている。
 太平洋で結ばれた、南米チリ共和国の民主化を実現した哲人指導者エイルウィン元大統領とも、私は対談集『太平洋の旭日』(本全集第108巻収録)を発刊した。
 高潔な大統領は、語っておられた。
 「(=政治家は)″奉仕するための存在″で″奉仕される立場″にはないのです」(『太平洋の旭日』)
 「権力は(=民衆に)奉仕するための単なる『道具』でなければいけません」(「聖教新聞」一九九二年十一月二十日付)
 「私にとって、必要とされたことは、あらゆる人々に敬意をもって接し、あらゆる人に真実を――だれにとっても同じ真実のみを話す誠実さと根気でした。だからこそ私を信用してくださり、好意をもって、私が必要とした合意にいたるよう、皆が努力してくださったのだと思います」(『太平洋の旭日』)
 誠実なリーダーが、最後は勝利する。号令だけ、口先だけで、自分は苦労しない。動かない。そんな幹部のもとに団結が生まれるはずがない。
 みずから一兵卒として、泥まみれになって働くことだ。広宣流布へ賢明に行動している同志を尊敬し、守りぬくことだ。それがリーダーの責務である。
 古代ギリシャの格言には、「余りにも傲慢な者は数々の禍いが破滅に陥れる」(前掲「作者不詳断片」)と。
 「傲慢」は、許してはならない。「傲慢」に、負けてもならない。
 また「愚か者よ、苦労を重ねた者たちが得たものを/苦労をしなかった者たちがぬくぬくと獲得することはできないのだ」(「群小詩人断片」逸見喜一郎。戸部順一訳、前掲悲劇全集13所収)ともある。
 まったく、そのとおりである。そうでなければ、正義の社会は築けない。善良なわが同志が、苦労に苦労を重ねてつくりあげてきた城を、だれ人にも断じて壊させてはならない。
12  神奈川では、明年の二月の座談会を、神奈川文化会館の「落成二十五周年記念座談会」として、盛大に行っていく。
 この参加者の尊きお名前を、一人も残らず、アメリカ創価大学に永久保管することを、私は提案申し上げたい。(拍手)
 さらに春四月には、「相模原中央文化会館」と「港南文化会館」も誕生する予定である(=二〇〇四年の四月にそれぞれ開館式)。われらの未来は、希望に満ち満ちている。
13  尊き一生を、見事に総仕上げ
 結びに、大思想家ルソーの『エミール』の一文を贈りたい。
 「心をひらかなければ相手の心もいつまでも閉ざされている」(今野一雄訳、岩波文庫)
 心を大きく開き、平和と人道と正義の大連帯を、朗らかにまた朗らかに、強くまた強く、結び広げてまいりたい。
 ルソーは、こうも言った。
 「徳とは強い魂だけが持つものだ」(『ルソー・ジャン・ジャックを裁く』小西嘉幸訳、『ルソー全集』3所収、白水社)
 愛する神奈川の天地に、「難攻不落の人材城」「金剛不壊の大法城」、そして「確固不動の常勝城」を、さらに盤石に築き上げていくことを約束しあって、私のスピーチとしたい。
 どうか、尊き一生を、見事に総仕上げしていただきたい。荘厳なる夕日のごとく! 友に勇気と希望の光を贈りながら!
 急速の訪問のため、お会いできなかった神奈川の全同志に、どうか、くれぐれも、よろしくお伝えください。きょうは本当に、ありがとう! また、お会いしましょう!
 (神奈川文化会館)

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