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日蓮大聖人・池田大作

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SGI代表協議会 皆を幸福にするのが指導者

2002.11.15 スピーチ(2002.8〜)(池田大作全集第94巻)

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11  友情の光彩を未来ヘ
 フランスの思想家ルソーは言った。
 「わたしはたえず原則にたちかえる。それはわたしのあらゆる困難にたいする解答を提供してくれる」(『エミール』今野一雄訳、岩波文庫)
 まったく、そのとおりだ。われわれには、信心という永遠の原点がある。
 本来、信心を貫く人生に行き詰まりはない。妙法に行き詰まりがないからだ。信仰とは、無限の希望であるからだ。
 しかし、揺れ動く人間の心のほうが、みずから行き詰まりをつくってしまう。「もう、だめだ」「もう、このへんでいい」と。その胸中の行き詰まりとの戦いそのものが、信仰ともいえる。
 大聖人は、「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」と仰せである。
 惰性、停滞、あきらめ、油断、そうした「たゆむ心」「弱い心」と戦い、「つよる心」「強い心」を奮い起こしていくところに、勝利の人生がある。
 そのためにも、リーダーの皆さまは、「行き詰まったら原点に帰れ」という一点を絶対に忘れてはならない。
12  きょう(十五日)、お隣の中国で、若々しき国家のリーダーが誕生した。今回、江沢民こうたくみん氏の後を継がれた胡錦濤こきんとう総書記である。五十九歳の清新な指導者である。
 江沢民前総書記とは、私は中国と日本で四度お会いした。
 胡錦濤総書記とは、中国の青年代表団の団長として来日された一九八五年の二月六日に、初めてお会いした。当時、四十二歳であられた。
 私は東京を離れて、近県の地方の指導に赴いていたが、中国の二十一世紀を担う青年リーダーの来訪をうかがい、急遠、東京に戻ってお会いしたのである。
 そのことを、胡総書記もよく覚えていてくださり、国家副主席になられた後、一九九八年の四月二十二日に再会した折にも、鮮明な思い出として語ってくださった。
 ともあれ、私は、「真剣」と「誠実」で、世界に友情を広げてきた。平和への光は、それしかない。
 どうか皆さま方も、それぞれの地域、それぞれの国で、偉大なる友情の光彩を未来へ広げていただきたい。
 (東京・信濃文化センター)

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