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日蓮大聖人・池田大作

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第二十七回SGI総会、第二十二回本部幹… SGIは永遠に世界平和の柱たれ

2002.11.14 スピーチ(2002.8〜)(池田大作全集第94巻)

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13  大難を勝ち越えたのは「一人なれども心の強きゆえに」
 大聖人のご生涯は、命にもおよぶ大難の連続であった。「開目抄」には、「波に波をたたみ難に難を加へ」と仰せである。押し寄せる大波のように、次々と大難が襲いかかった。
 大聖人は、なぜ、その一切を勝ち越えることができたのか。御聖訓には仰せである。
 「一人なれども心のつよき故なるべし
 信念がある! 信仰がある! 強き心がある! だから一人であっても勝てたのである。信念をもった一人ほど強いものはない。どんなに迫害されようと断じて負けない。負けないということが、「妙法蓮華経」である。法華経の精神であり、日蓮仏法の魂である。
 わが学会には、大聖人に直結した「心の強さ」の真髄がある。
 だからこそ、これだけの難を受けながら、「仏法を基調とした、世界第一の平和と文化と教育の団体」を築き上げることができたのである。
 大事なのは、「信念の一人」である。立場でもない。役職でもない。人数でもない。私も、一人、立ち上がった。戸田先生をお守りし、悪意の言論と敢然と戦った。何ものをも恐れなかった。
 一人、立ち上がることだ。なかんずく、青年が自覚することだ。だらしのない臆病な先輩は放っておけばいいのである。青年部が、二十一世紀の創価学会の原動力になっていただきたい。
 「後継」こそ青年の使命である。広宣流布の一切の勝利は青年部で決まる。決然と、一人、立ち上がっていただきたい!
 釈尊が、幾多の苦境を乗り越えて、出世の本懐たる「妙法蓮華経」を説き始めたのは、何歳からであったか。大聖人は、「御年七十二歳」と記しておられる。釈尊の人生の最終章である。
 どうか、皆さまも、「不老不死の大生命力」を輝かせながら、健康で長生きしていただきたい。荘厳なる夕日のごとき、人生の総仕上げをお願いしたい。
14  われらの舞台は世界
 ご存じのように、私には、世界に多くの友人がいる。われらの舞台は世界である。創価の人間主義を全世界に拡大する時代が、いよいよ本格的に到来した。三十年前のトインビー博士との対談を一つの基点として、私の海外出版も現在、三百二十点・三十言語を数える。
 お隣の中国では、中学校の国語の教科書に、私の『人生抄』が掲載されている。中国には、約五千万人の中学生がいる。若き友が私の文章を読んでくれているのは、本当にうれしい。
 (=北京大学出版社刊の教科書『語文』に、魯迅、老舎ら中国の文豪とともに、外国人として、ただ一人、池田名誉会長の箴言が三ページにわたって掲載されている)
 さらに、アメリカでも、私の論文などを収めたボストン二十一世紀センターの学術書が、現在、ハーバード大学、コロンビア大学をはじめ、全米百二十六の大学で教材として活用されている。
 世界の知性は正視眼で見る。焼きもちの人間には真実が見えない。
15  「青年の意気と力とは、じつに世界の歴史を変えていくのです」
 これは、恩師戸田先生の遺言であった。
 喜ばしいことに、私が創立した創価大学に留学してくれた各国の青年の皆さんも、それぞれの国や地域に戻って、愛する天地の繁栄のために尽くしておられる。なかには、その地のSGIの青年部長、男子部長、女子部長等となり、平和のために、さっそうと指揮をとる友もいる。
 ドイツの大詩人ヘルダーリンは謳う。
 「正義の戦さはどんな魂をも生き生きさせるのです」(『ヒューペリオン』野村一郎訳、『世界文学全集』20所収、講談社)
 戦う人は生き生きしている。はつらつと青年の息吹に満ちている。
 わが創価学会は、「世界平和への厳然たる柱」である。「人間教育の眼目」である。「人類文化の大船」である。これからも永遠にそうなっていく使命がある。
 世界の同志とともに、勝利、勝利の歴史を、生き生きと、愉快に創りゆくことを誓いあって、私のスピーチを終わりたい。
 皆、健康で、勝利していただきたい。
 ありがとう! シー・ユー・アゲイン(また、お会いしましょう)!
 (創価国際友好会館)

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