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日蓮大聖人・池田大作

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カナダ・サイモン・フレーザー大学「グロ… 正義と人道のために「対話の勝利」を

2002.7.13 スピーチ(2001.8〜)(池田大作全集第93巻)

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8  常勝の獅子たれ! 巌窟王たれ!
 先日、「聖教新聞」に、総長のすばらしいインタビューが掲載されておりました。(六月二十五日付)
 中国からカナダに移住された総長ご一家が、どれほどご苦労を重ねられたか。とりわけ、総長の二人の兄君は、一流大学を卒業された最優秀の英才でありながら、当時の人種偏見のせいで、理不尽にも就職の門を閉ざされました。
 しかし、そうした陰湿な差別を前に、若き総長は、いつの日か自分の手で「平等な社会」を実現してみせると気高く決意されたのであります。そして、その誓いのままに、高貴な使命の人生を、堂々と歩み進んでこられました。
 その姿に、私は深く深く感動いたしました。
 現在、バンクーバーでは、「平和の文化」の祭典として中国の伝統的な「ドラゴン・ボート」競走が盛大に行われます。多様な民族が一体となって友好を深めあう、この夏の風物詩も、総長が先頭に立って提唱し、実現されたものなのであります。
 総長のことを、「ビジョンと勇気をもった人道主義者」「地域共同体のチャンピオン」等と、賞讃し、敬愛する人々の声は、あまりにも大きい。
 総長は、勝ちました。堂々と、勝ちぬかれました。ウォン総長は、まことの獅子であられます。(拍手)
 わが関西青年部の皆さんも、どうか「獅子」として生きぬいていただきたい。臆病な羊のような人生であっては、絶対にならない。
 バンクーバーと関西のどちらにも、不滅の足跡を刻んだ、中国民主革命の父・孫文先生は言われました。
 「勝敗を交互にくりかえしていて、どうして成功といえよう!」(『孫文選集』2、林要三訳、社会思想社)
 「常勝」こそが、革命児の本懐である。
 勝ったり、負けたりしていて、どうするのか。戦いは、すべて勝て! それでこそ、真の人生の勝利者である――こう思うのであります。
 その意味において、私は、「関西青年部よ! 全創価学会のために、勝って、勝って、勝ちまくれ!」と申し上げたい。頼むよ!(拍手)
 日本一の、最高の勝利を飾っていただきたい。
9  「勇気ある対話」こそ真の知性
 二十世紀の初めに、女性の権利を勝ち取るために奔走したカナダ初の女性判事、エミリー・マーフィーがおりました。わが関西婦人部、さらにまた関西女子部を、ほうふつさせる勇敢な女性であります。
 このカナグの先駆の女性は、叫びました。
 「いかなる障害もはねのけて、抗議の声をあげゆく人にこそ、世間は道を譲るのです」
 おとなしく黙っていては、何も変わらない。どんどん声をあげた人が勝つ。黙っているのは、臆病である。悪に対しては、その十倍の勢いで言い返していくべきである。
 どうか皆さんは、創価の正義を、堂々と叫びきってもらいたい。
 今こそ、関西が、「勇気の対話」「信念の対話」「知恵の対話」の力で、断固たる歴史を切り開くときである。
 どうか、日本の先駆者たる関西になっていってくれたまえ!(拍手)
 私は関西を信頼しています。関西が一切の焦点です。
10  貴大学の紋章には、フランス語で「われわれは準備ができている」と刻まれております。
 私は、本当にすばらしい意義を持った紋章であると感動しました。
 「いつでも、どこでも、正義と人道の精神闘争を開始する準備ができている」「戦い、勝つ準備ができている」――関西魂の真髄も、ここにあります。
 総長は、貴大学と私たちが共有するモットーとして、「不可能に挑戦する精神」、そして「新たな創造のための冒険の精神」をあげてくださっております。
 この挑戦と創造の精神を生き生きと躍動させ、今ふたたび、不可能を可能にする師弟不二の象徴たる、一千万の金字塔を、大関西から打ち立てましょう!(拍手)
 こう申し上げ、私の御礼のスピーチといたします。
 どうか、お帰りになりましたら、全関西の尊き同志の皆さま方に、くれぐれもよろしくお伝えください。
 敬愛するサイモン・フレーザー大学に、永遠の栄光あれ!
 大関西に、永遠の常勝あれ!
 お体を大切に! きょうは、本当にありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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