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日蓮大聖人・池田大作

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総神奈川最高協議会 行動なくして「栄光の叙事詩」もなし

2001.5.26 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

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9  虚栄なき「無冠の民衆」こそ最強
 大聖人は、神奈川の門下である四条金吾に、法華経の行者は、万年の齢をたもつ「松」のごとき「久遠長寿の如来」であると示されている。
 松の木は、枝を曲げられても微動だにせず、常緑の光彩を増していく。いかなる難が競い起ころうとも、あの松の本のように、強き信念で、明るく、決然と、いやまして前進していくことだ。
 そこにこそ、久遠の妙法とともに、自分自身の生命が、いよいよ赫々と光り輝き、永遠の大福運が積まれていく。
 虚栄をかなぐり捨てた人間は強い。それが信仰者の生き方である。
 つくろわず、はたらかさず、ありのままに、広宣流布のために生きぬく人生こそ、もっとも尊く、もっとも偉大である。いざという時にも腹がすわり、朗らかなのは、無冠の民衆なのである。
 今回は、急遽の訪問のため、代表の方々のみとの懇談になったが、各県の同志の皆さま方に、くれぐれも、よろしく、お伝えいただきたい。
10  皆さまは、新しき世紀を創るリーダーである。
 中国の『史記』には、「人の心をつかむものは栄え、人の心を失うものは滅びる」(司馬遷『史記列伝』I、貝塚茂樹・川勝義雄訳、中央公論新社)とある。
 古代ギリシャの哲学者プラトンは言った。
 「ただの一人をでも十分に説得したならば、すべての善きことを私は仕遂げたことになるだろう」(『プラトン書簡集』山本光雄訳、角川文庫)
 ガンジーは言う。
 「勇気こそ、人格の基礎の確固としたものの一つである。勇気がなければ、道義はなく、宗教もなく、愛もない」(「ガンジー自叙伝」蟻山芳郎訳、『世界の名著』63所収、中央公論社)と。
 断固として戦い、歴史を残し、すばらしき人生を飾っていただきたい。
 大聖人は流罪の佐渡の地から、鎌倉の弟子一同に仰せである。
 「何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり
 私も、神奈川の全同志のご健康、そして幸福と勝利を祈り、強盛にお題目を送り続けていく決心である。
 終わりに、あす(五月二十七日)の「神奈川婦人部の日」を記念し、
  神奈川の
    広布の母に
      長寿あれ
  
  神奈川の
    偉大な母に
      幸光れ
 と、つつしんでお贈りし、私の記念のスピーチとさせていただく。
 (神奈川文化会館)

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