Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全国総県長会議 「勇気の声」を「勝利の劇」を

2001.2.28 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

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10  これらは、ごく一例にすぎない。無数の人々が信仰ゆえに迫害された。その歴史的事実を、ゆめゆめ忘れてはならない。
 これらに比べれば、われわれの受ける非難、中傷など微々たるものである。小さな波のようなものだ。ゆえに、いかなる迫害も恐れてはならない。断じて打ち破っていくことだ。
 もちろん、殉教といっても、尊極な生命を粗末にすることは絶対にいけない。時間を惜しんで、どこまでも「広宣流布のために」戦いぬくことが、殉教に通じていくのである。
 何が正義か。何が邪悪か。それを峻別する目をもたねばならない。
 フランスの思想家ルソーは言う。
 「真に寛容な人間はけっして犯罪を許しはしません。彼は人間を邪悪にするいかなる教義も許しはしません」(「山からの手紙」川合清隆訳、『ルソー全集』8所収、白水社)
 アメリカの民主主義の父ジェファソンは呼びかけた。
 「もし、きみが人民を啓蒙するならば、かれらの心身をくるしめている圧迫は、あかつきの悪魔のごとく退散するであろう」(S・K・パドーバー『トマス・ジェファソンの思想』ミヤザキ・ヒロシ訳、民主教育協会)
11  青年よ、広宣の全責任を担い立て
 忘れ得ぬ三・一六「広宣流布記念の日」。その日を前に、戸田先生は青年につづり残された。
 「どうしたならば、混乱せる世界の政治情勢、経済情勢に平和を与えることができ、日本民衆も、自他ともに安定した世界を創造できるかと、揣摩探査(=思索し探求)するときに、自然に中年層も、老年層も、これ(=青年)に追随して、りっぱな代議士を選出できるのである」(『戸田城聖全集』第一巻)
 「とまれ、青年は心して政治を監視せよ」(同前)
 これは、戸田先生の遺言である。私は、そのまま、青年部に贈りたい。若き哲人が正義を叫ばなければ、日本の未来の希望は開けないからである。
 青年部の世紀である。広宣流布の全責任を担い立ち、死にもの狂いで、自分自身の勝利の金字塔を打ち立ててもらいたい。
 今がチャンスである。何でもいい、何かで歴史をつくることだ。やれば自分が得をする。やらないで損するのも自分である。諸君の戦いを、だれが見ていなくとも、御本尊が御照覧である。私は見守っている。
 今の十倍、いな百倍の勢いで、頭脳を回転させ、猛然と動き、正義を語りぬいていくことだ。あえて苦労を求め、みずからを鍛え、速度を増して成長していってほしい。それ以外にない。諸君の成長いかんで、学会の命運が決まるからである。
 ヘレン・ケラーは言っている。
 「私たちは、私たちの力に相応した仕事を与えてください、ということを祈るのではなくして、私たちの仕事に相応し、大望心に燃え、はるかな目的に向かって、おおしく進みうる力を与えてください、ということを祈るのでなければなりません」(『わたしの生涯』岩橋武夫訳、角川文庫)
 本年上半期の大勝利を誓いあい、朗らかに、楽しく戦って、またふたたび、お会いしましょう。
 (創価文化会館)

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