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日蓮大聖人・池田大作

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世界広布四十周年記念マレーシア創価学会… 二十一世紀へ「黄金の扉」は開いた!

2000.12.1 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

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7  仏法は、「人間は一個の小宇宙である」と教える。これは、現代科学の最先端とも一致する。
 仏典では、両目は「太陽」と「月」になぞらえる。頭が丸いのは「天」。髪は「星」。すると、抜けた髪の毛は「流れ星」か(笑い)。眉は「北斗七星」。息は「風」。体の節――曲がるところは全部で約三百六十節あるといわれる。これは一年を意味する。お腹のほうは温かいので春・夏を表す。背中のほうは冷たく硬いので秋・冬を表す――というように、体が一個の「小天地」であることを詳しく説いている。(御書には「頭のまどかなるは天にかたど」云々と)
 小宇宙である自分自身と大宇宙が交流していく儀式が勤行なのである。私たちは毎日、法華経寿量品の「自我偈」を読誦している。
 自我偈は「自我得仏来(我、仏を得てよりこのかた)」の「自」で始まり、「速成就仏身(すみやかに仏身を成就せん)」の「身」で終わる。最初の「自」と最後の「身」で「自身」となる。すなわち、自我偈は、総じて言えば、「自分自身」の最高に尊貴な永遠の大生命力を謳い上げているのである。
 ある学者が語っていた。「今はインターネット時代である。情報はたしかに大事だが、それで人類が幸福になるとは限らない。科学でも、経済だけでも、幸福にはなれない。どうしても人間自身の探求に向かわざるをえない。そこに、今、哲学や精神性、なかんずく仏法の人間主義が求められるゆえんがある」と。
 妙法を信じ唱えれば、宇宙の法則に合致しながら、強い自分、豊かな自分、健康な自分、英知輝く自分、そして永遠に幸福の自分自身をつくっていける。「仏の十号」といわれる十の尊称が示すように、自身が福徳に包まれていく。
 ″幸福の官殿″を「自分自身」の中に築き上げていくための信仰なのである。
8  友情を結べ、大誠実で語れ!
 インドのネルー首相は、歴史を振り返って、こう語っている。
 「アショーカ大王は、熱心な仏教者となり、法を弘めるために全力を尽くした。しかし、それは、力や強制によったのではない。アショーカ大王は、ただ人々の心を勝ち取ることによって、仏法に帰依させたのである」
 ここに、仏法の大誠実の人間主義がある。広宣流布とは、「友情の拡大」であり、「信頼の拡大」であり、「幸福の拡大」である。
 貴国のことわぎに、「友情は、指と爪のように切り離せない」とある。
 SGMの友情と団結は、すばらしい。その誠意の光る振る舞い、そして団結と調和の美は、マレーシア社会の中で絶賛されている。また、各州のメンバーも、「団結と常勝」「和睦と団結」「永遠勝利」など、それぞれがテーマを掲げて、にぎやかに、楽しく、堂々と進んでおられる。
 釈尊は、同志の結合を「不敗の集い」と呼び、「善き友」と歩むなかに仏道修行のすべてが納まっていると教えた。
 うるわしき信心の団結の姿のなかにこそ、仏道修行があり、人生の勝利がある。
 反対に自己中心になり、同志を怨嫉したり、団結を乱したり、学会活動を侮辱したりして、広宣流布の妨害をすれば、自分が苦しみ、自分の生命を破壊してしまうことになる。
 それが、だれ人も逃れることのできない、仏法の厳たる法理なのである。
 どうか、皆さま方は、これからも、私が信頼する理事長を中心に、どこまでも仲良く明るく、前進していただきたい。そして、ペトロナス・ツインタワーが世界一であるように、「世界一の団結の人間城」を築き上げていっていただきたい。
9  御本尊に題目を唱えていけば、宇宙の一番の高みから、すべてを見おろしていくような大境涯になる。ゆえに、何も恐れるものはない。
 御聖訓には、こう仰せである。「法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く・一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得・広宣流布大願をも成就す可きなり
 十二年前、私は、二十世紀の広宣流布の総仕上げの前進を、マレーシアの皆さま方と開始した。そして、二十一世紀の広宣流布の黄金の扉もまた、私は、きょう、ここに、マレーシアの皆さま方とともに、晴ればれと開いてまいりたい。(拍手)
 貴国の限りなき繁栄を祈りたい。わがマレーシアの全同志のご健康とご長寿、そして一人一人が最高に幸福な人生を歩んでいかれることを、心から祈っている。一生涯、祈り続けていく。
 きょう、お会いできなかったすべての同志に、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。マレーシア創価学会、万歳!
 (マレーシア文化会館)

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