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日蓮大聖人・池田大作

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日本と「イタリア」代表者会議 歩け! 語れ! 民衆の中へ

2000.8.11 スピーチ(1999.10〜)(池田大作全集第91巻)

前後
11  十四世紀のイタリアの桂冠詩人ペトラルカは、うたった。
  「諸侯よ 見るがいい
   いかに時間が早く飛び去ってゆくかを、
   いかに人生が早く逃げ去ってゆくかを、
   そして 背後におい迫ってくる死神を」
  「隣人を苦しめるために無駄に費す時間を
   力仕事でもいい 智力の仕事でもいい
   一段と有為なことに 立派に賞め讃えられることに真摯な努力のうちに 傾けてほしいのだ
   そのとき この世にも溢れる喜びがきっとこよう
   天に至る道も 自から 人の前に開かれよう」
    (「カンツォニエーレ」池田廉訳、『世界名詩集大成』1所収、平凡社)
 何に時間を費やすか。
 根本の課題は「生と死」である。それを解決しゆく生命の哲学を学び、実行していく。隣人をはじめ世界中の友と仲良く、人類の平和への道を生き抜いていく。それが学会活動である。
 広宣流布につながる行動は、一念三千の法理で、自身も、社会も、国土をも、幸福の方向へ変えていける。
 個人指導。折伏。機関紙の拡大――一番地道で、一番大変かもしれないが、その分、確かなる功徳は大きい。いざという時に、必ず諸天に守られる。大歓喜の生死となる。最高に有為な、これ以上ないという「無上道」の人生となるのである。
 再び、古代ローマの哲人セネカの箴言を贈りたい。
 「賢者は常に行動中であり、運命が彼の前に立ち塞がったとき、その活動は最高に達します」(『道徳書簡集』茂手木元蔵訳、東海大学出版会)と。
 どうか、ともどもに人生の賢者となって、賢く、健康で、生き生きと、目を見張るような新たな前進を、と申し上げ、私のスピーチとさせていただく。
 グラッツェ!(イタリア語で「ありがとうございました」)
 (群馬多宝研修道場)

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