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日蓮大聖人・池田大作

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ブラジリア「名誉市民証」等授与式、第2… 創価の世紀へ新しい人材を 新しい前進を!

1998.7.20 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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19  民衆万年の幸福へ、青年の出番!
 きょうはブラジリアから、牧口先生、戸田先生にも特別の顕彰を賜り、これほどの喜びはない。(拍手)
 牧口先生は言われた。
 「現代のことは政治家の応急手当に一任し、吾々は未来に望を嘱して(=望みをかけて)子孫の計を立てんのみ」(「教育改造論」『牧口常三郎全集』第六巻)
 政治家は応急手当、つまり一時しのぎであり、未来に希望を託して「子々孫々の計」を立てるのは我々であると。教育者をはじめ、民衆自身である。
 また戸田先生いわく、「民衆万年の幸福を確立することが、創価学会の使命である」。(昭和三十年〈一九五五年〉十月四日、大阪・堺での講演)
 皆さん、どうだろうか。(拍手)
 目先の小さな動きに一喜一憂するのは愚かである。本当の創価学会の心は、そんな小さなものではない。
 ともあれ、今、青年部が立ち上がった。先駆して戦った。強くなった。「新しい扉」は開かれた!(拍手)
 これからも青年は陸続と立ち上がっていくであろう。皆で青年部を励まし、見守っていきたい。
 今や完全に「新しい時代」に入った。「新しい人材」を育て、「新しい光」を輝かせ、「新しい未来」を創造してまいりたい。
 年老いた世代は、いつかはいなくなる。青年しかない。青年部の諸君が、断じて広宣流布の全責任を担い立っていただきたい。未来は、すべて諸君のものである。
 学会本部としても、二十一世紀を展望しながら、中央と地方の人事、また全てを含めて、「機構の充実」「新しい態勢」を推進してまいりたい。秋谷会長を中心に各方面長と協議を重ねながら、建設的な手を着々と打っていただきたい。二十一世紀のために。民衆が輝く「創価の時代」をつくるために。(拍手)
20  「魂を嫉妬に毒されるな」とシェークスピア
 シェークスピアいわく、「貧しくても心満ちたりたものは富んでいます、十分に。かぎりない富をもつものもいつ貧しくなるかとつねに怖れをいだけば、冬枯れのように貧しいと言えます。あらゆる人々の魂がどうか嫉妬にだけは毒されませんように」(「オセロー」、『シェイクスピア全集』1〈小田島雄志訳〉所収、白水社)
 「心満ちたりた人」。その人こそ「富める人」である。
 「つねに怖れをいだく人」。その人は「貧しい人」である。
 大事なのは「心の財」である。「信心」なのである。
 「信心」を失えば、心は貧しくなり、卑しくなる。広宣流布へ「一緒に闘争しない人」は、「冬枯れのような人」になってしまうのである。
 「嫉妬に毒されてはいけない!」と、シェークスピアは言う。その心配通りの「嫉妬の日本」である。
 皆さんは同志を絶対に嫉妬してはならない。妙法を持った同志は「無量無辺の″最高の財宝″を持った人」なのである。「広宣流布をする人」であり、「世界でいちばん尊い方々」だからである。
21  ゆえに幹部も、同志の皆さまを尊敬し、感謝し、「ご苦労さまです」「ありがとうございます」「お体を大切に」と、真心で接していかねばならない。「あれは、まだか」「これは、どうなっているのか」などと、いばる資格は絶対にない。
 皆、幸せになるために学会に入ったのである。幸せになるための学会活動である。
 同志から、心から尊敬され、信頼されてこそ幹部である。傲慢に命令しているだけでは、学会利用であり、信心利用である。
 結びに、心から敬愛するブラジリアの無限のご繁栄と、議長ご一行のご健勝を深くお祈り申し上げたい。また大切な同志の皆さまのご健康、ご活躍を、心から念願しております。
 では、八月の幹部会で、元気で、またお会いしましょう! 音楽隊も、海外の皆さんもありがとう。
 ブラジリア万歳! ムイト・オブリガード!(ポルトガル語で大変にありがとうございます)
 (東京牧口記念会館)

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