Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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三重代表者会議 創価の道で連戦連勝で

1997.5.25 スピーチ(1997.5〜)(池田大作全集第88巻)

前後
9  牧口先生は、獄中の訊問に対して、厳然と、こう主張しておられる。
 「釈尊が大敵に敗けずに生活を遂げて人間の達し得べき最高の理想を示して人間の生活目的を明かにし、且其実現の手本をみずから具現されたのが所謂『仏』と云ふものであらう」(『牧口常三郎全集』第十巻)
 戦時中、国をあげて、国家神道に迎合していくなかにあって、牧口先生は一人、勇気凛々と、正義の信念を炎のごとく叫ばれた。牧口先生が、牢獄で烈々と宣言なされたように、「大敵」を打ち破って、生活で勝ち、人生で勝ち、社会で勝ち、人間性で勝っていくことである。具体的に結果を出し、理想を一つまた一つ実現していくことである。それが「仏」の道であり、ここに仏法の真髄がある。
 どうか三重の皆さまは、牧口先生・戸田先生が教えてくださった、創価の「この道」を、私とともに、連戦連勝で進んでいただきたい。この一生を悔いなく戦いきって、見事な勝利の決着をつけていただきたい。
10  ″人々を癒し元気にする″修行を
 リーダーは、皆を「ほめたたえていく」ことである。大誠実で「尽くしていく」ことである。心が小さい人は、人をほめられない。それではいけない。
 「ありがとう、ありがとう」「ご苦労さま」「立派だね」「すばらしいね」と、徹底的に、ほめたたえていける指導者が偉い。ほめるのは「おだてる」のとは違う。誠意をもって、希望と張りを与え、その人が喜んで活躍できるようにしていく励ましである。
 釈尊は、病める人、苦しむ人に「癒しの手」を差しのべた。学会は、同じ心で「希望と喜びの手」を差しのべるのである。しかも、世界最高の哲学をもっている。
 「右手には慈悲を」「左手には哲学を」。これが創価学会の行進である。
11  二百年前の鎖国の時代に、日本とロシアの橋渡しとなったのは、ここ三重出身の大黒屋光太夫(=商船の船頭として江戸に向かう途中、嵐にあいロシアに漂流して、後に帰国。ロシア文化を初めて日本に伝えた)であった。
 そのロシアの文豪・トルストイは『戦争と平和』に書いている。
 「もしわるい人間が、お互いに結合して力をつくるなら、潔白な人間も、同じことをすべきである」(中村白葉訳、河出書房新社)と。
 悪人は結託する。ゆえに、善なる民衆が聡明になり、スクラムを組んで、悪の連合を圧倒していかなければ、人類の悲劇の流転は、いつまでも変えられない。
 団結しましょう! また、皆を団結させ、連帯を内外に広げていける人が偉いのである。
 「仏法は勝負」である。仏法は仏と魔との闘争である。ゆえに仏法者は一生涯、まっすぐに戦い切っていくのである。「獅子王の心」で戦う人が「仏」になる。
 すばらしい研修道場を荘厳してくださっている″守る会″をはじめ、皆さまの気高い真心に、重ねて御礼申し上げたい。
 きょう、お目にかかれなかった方々にも、くれぐれも、よろしくお伝えください。(拍手)
 (三重研修道場)

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