Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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関西代表者勤行会 「覚悟の信心」から無限の力が

1997.5.20 スピーチ(1997.5〜)(池田大作全集第88巻)

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7  総理は、民衆への優しさと同時に、歴史の真実に対しては、どこまでも厳しい姿勢を貫いた。
 ある日本人が、総理に問うた。
 「あなたたち中国人にとって日本の国旗、日章旗は見たくもない旗でしょう」
 総理は、はっきりと答えた。
 「その通り。あの旗を見ると、私たちは気分が悪くなるほどです。しかし日本人の皆さん方は、ぜひ日の丸の旗を見るたびに、この旗の下でどんな悪いことを中国にしたかを常に思いおこしてもらいたいと思います。その意味において、どんなに悪い思い出がある日章旗でも、日本の国旗として、反省のためにも他の旗に変えないでもらいたい」と。
 ある日本人に、中国の友人が、こう語った。
 「国交回復前、中国を訪れた日本の人々は、中国の現状と中国のやっていることを何とか理解しようと努めてくれた。今、日本の若い人達は中国人の暮らしをみると、軽蔑の気持ちを表情に表す」と。
 そうだとすれば本当に、情けない国になってしまった。そういう傲慢な日本を見返すような大発展の中国に、今、なってきた。いずこの国であれ、私は虐げられてきた人々が胸を張って立ち上がる日を熱烈に待っている。その日の到来を心から喜んでいる。
8  「坐して語るより、起って行動せん」
 周総理の若き日の詩に、こういう一節がある。革命の同志の死に際して贈った詩である。
  「耕さずして
    なんの収穫ぞ」
  「坐して語るより
    むしろ起ち上って行動せん!」
  「たくましく鋤をふるい
    未開の大地を切り開こう
  種を人間界ひとのよに播き
    血を大地に注ごう」
  
  「別離は人の世の常
     行末はさらに永別あり!
   されど生死の悟りに徹し
   立派に行き
   立派に死ぬる覚悟あれば
   よし 永別の日の来ようとも
     心安らかならん」
      (「生別死離」林芳訳、詩集『寥天』サントク・エンタープライズ出版)
9  また、民衆による周総理への賛歌に、こうある。
  「人民の総理は 人民を愛し
   人民の総理を 人民は愛す
   総理は人民と甘苦を共に
   人民は総理と 心ひとつに」(同前、訳者あとがき)
 総理の言葉に、「人を養う者の終りなき労働! 人を喰いものにする輩の飽くなき享楽!」(「抑圧者の享楽」前掲書)と。
 総理は青年時代から、人を食いものにする悪人と、休みなく戦い続けてきたのである。
10  かつて戸田先生は、信徒を食いものにする悪侶との攻防にあって、こう言い残された。
 「私たちは、金剛不壊の御本尊をいただいている。なにを恐れることがありましょう。『魔の挑戦には、身命を賭して戦う』ところに創価学会の使命があることを知らなくてはなりません。それでこそ、創価学会の存在が偉大なのであります」と。
 その模範が関西である。偉大なる関西のわが同志が、獅子王の心で総立ちし、三世永遠の「金剛不壊の生命」を堂々と勝ち取り、飾りゆかれることを心から念願して、私のスピーチといたします。
 ありがとう。おめでとう!
 (関西文化会館)

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