Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第1回全国学生部幹部会 「民衆の世紀」の夜明けへ太陽と輝け

1997.4.15 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

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17  レオナルドは、こうも述べている。
 「純金は火によって精錬される」「まことの金は試金石に会いて識られる」(『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』杉浦明平訳、岩波文庫)
 日蓮大聖人も仰せである。
 「石はやけばはいとなる金は・やけば真金となる」、「賢聖は罵詈して試みるなるべし
 試練に鍛えられてこそ、本物ができる。苦難に試されてこそ、真価は明らかになる。
 レオナルドの生涯は、無理解や、嫉妬の批判の連続であった。これだけの天才であったにもかかわらず、いや、むしろ、天才であったがゆえに批判された。
 大聖人の御生涯も、迫害に次ぐ迫害の連続であった。偉大であればあるほど、迫害される――これが世の常である。人間世界の実相である。
 しかし、レオナルドは、厳然として動じない。こう記す。
 「真理――太陽。嘘――仮面」(杉浦明平訳、前掲書)と。
 ウソは仮面である。闇のなかで本性を隠そうとする。しかし、「真理の太陽」のもとでは、隠れるものは何もない。その太陽の火は、あらゆるウソの詭弁家を焼きつくして、真実を白日のもとに明らかにする。真実は、絶対に隠せない! 偽りは、必ず打ち破られる!――これがレオナルドの確信であった。
 私も同じ信念である。真実ほど、強いものはない。真実に生き抜く人生は、最後に必ず勝つ。また、勝たねばならない。
18  正義の「太陽」と燃えよ!
 日本は今、価値観も、哲学も、信念も何もない社会になってしまった。この社会の闇を、「真実の太陽」で「正義の太陽」で焼きつくしていかねばならない。
 そのためには、諸君自身が、厳然と輝く「太陽」となって、二十一世紀を正しく照らしていくしかない。それ以外に、日本の未来は開けない。
 ゆえに、限りない期待をこめて、諸君に、こう申し上げたい。
 戦う学生部たれ!
 正と邪を、はっきりさせる学生部たれ!
 学生部、ここにあり、という旗を立てよ!
 ″生命のルネサンス″の先頭で、さっそうと道を開いていっていただきたい――と。
 きょうは、遠方からも各大学のメンバーが参加しておられる。本当にご苦労さま!
 また、お会いしましょう! お元気で!

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