Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全国代表研修会(第1回) 君よ挑め!「広布の山」へ

1997.1.31 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

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9  正義は広がる、″声″の力で
 大聖人は悠々と、大声で叫ばれた。
 「あらをもしろや平左衛門尉が・ものにくるうを見よ、とのばら殿原但今日本国の柱をたをす」――ああ面白(おもしろ)い。平左衛門尉が、ものに狂うを見よ! 貴殿らは、ただ今、日本国の柱を倒しているのだぞ!――。
 すると「これはひがことなりとや・をもひけん、兵者どものいろこそ・へんじて見へしか」――兵隊たちは驚き、あわてて、顔色を変えた。我々は、まちがったことをしているのかもしれない――。
 捕らえられる大聖人のほうが顔色を変えるのでなくて、反対であった。大声で言い切る勇気が、正義には必要である。
 大聖人が叫ばれたごとく、鎌倉幕府はこのあと、急速に衰退し、滅亡していった。平左衛門尉も、一族もろとも滅んだ。
 この時、「ものに狂っていた」平左衛門尉は、ある意味で、すでに仏罰を受けていたとも言えよう。何も正しい判断ができなくなっていたからである。
10  この事件(竜の口の法難・佐渡流罪――発迹顕本)から、ちょうど六百年後(一八七一年=明治四年)、佐渡のある新潟に、牧口先生が生まれた。
 そして、不思議なる仏勅の団体、創価学会を創立されたのである。不可思議のリズムである。
 牧口先生は言われた。「所詮宗教革命によって心の根底から建て直さなければ、一切人事(人間社会に起こること)の混乱は永久に治すべからず」と。
 戸田先生は叫ばれた。「創価学会こそ日本の柱である」と。
 そして今、「世界の希望」となっている。この偉大なる学会とともに生き抜く皆さま方も、また不思議なる方々である。どれほど深き使命があるか、計り知れない。
 その誇りに燃えて、どうか「あの人を見よ、あの模範の指導者を見よ」と慕われる自分自身に成長していただきたい。

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