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日蓮大聖人・池田大作

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第79回本部幹部会、第6回東北総会 新世紀へ「黄金の鐘」よ鳴れ!

1994.8.30 スピーチ(1994.8〜)(池田大作全集第85巻)

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28  ともどもに「世界の果てまで大白法を」
 昭和二十六年(一九五一年)七月十一日、男子青年部の結成式。激しい雨の日であった。西神田の旧学会本部に約百八十人の青年が集った。
 この時、戸田先生は、すでにこう言われていた。
 「きょう、ここに集まられた諸君のなかから、必ずや次の創価学会会長が現れるであろう。
 必ず、このなかにおられることを、私は信ずるのです。そのかたに、心からお祝いを申しあげておきたいのであります」
 十九歳で戸田先生とお会いした時から、私の人生は決まっていた。先生も分かっておられた。
 私も分かっていた。これが仏法の不可思議である。
 戸田先生は続けられた。
 「広宣流布は、私の絶対にやりとげねばならぬ使命であります。
 青年部の諸君も、各自がその尊い地位にあることを、よくよく自覚してもらいたいのです。
 近くは明治の革命をみても、その原動力となったのは当時の青年であり、はるか日蓮大聖人御在世の時も、活躍した御弟子のかたがたは、みな青年であった。
 つねに青年が時代を動かし、新しい時代を創っているのです。
 どうか、諸君の手で、この尊い大使命を必ず達成していただきたいのが、私の唯一の念願であります。
 われわれの目的は、日本一国を目標とするような小さなものではなく、日蓮大聖人は、朝鮮、中国、遠くインドにとどまることなく、全世界の果てまで、この大白法を伝えよ、との御命令であります」
 この言葉の通りに、私は走った。世界に妙法を弘めた。日蓮大聖人が、また戸田先生が、おっしゃった通りに行動している。
 これが学会精神の真髄である。他のどこにもない、日蓮大聖人直結の大精神である。(拍手)
 「なぜかならば、大聖人様の五字七字は、じつに宇宙に遍満し、宇宙をも動かす大生命哲学であるからであります。
 きょうは、この席から、次の会長たるべきかたにご挨拶申しあげ、男子部隊の結成を心からお祝い申しあげる」
 戸田先生は、こう語られて深々と頭を下げられた。
 上とか下とかではない、師弟の「不二」の姿を示してくださったのである。
29  恩師の遺言「三代会長を支えれば広宣流布はできる」
 戸田先生は、その翌年、「第一回男女合同青年部研究発表会」(昭和二十七年二月十七日)の折にも、「地球民族主義」の理念を発表された後、こう言われた。
 「三代会長は、青年部に渡す。牧口門下には渡しません。何故かといえば、老人だからです。
 譲る会長は一人でありますが、そのときに分裂があってはなりませんぞ。今の牧口門下が私を支えるように、三代会長を戸田門下が支えていきなさい」(『戸田城聖全集』第三巻)
 戸田先生の遺言である。
 「私は戸田先生の弟子である」と言いながら、この厳然たる遺言に背いた人間もいる。彼らは、真っ向から、師を裏切ったのである。
 「私は広宣流布のために、身を捨てます。
 その屍が、品川の沖に、またどこにさらされようとも、三代会長を支えていくならば、絶対に広宣流布はできます」(同前)
 その通りだったことは世界が知っている。(拍手)
 私は、これからも今までの何倍も行動する決心である。(拍手)
30  最後に、重ねて「東北頑張れ!」と申し上げたい。
 二〇〇一年の「その日」を目指し、素晴らしい新スローガン「新しき東北世界の東北」のごとく、素晴らしい東北を建設してもらいたい。私は、これからも何度も応援したい。(拍手)
 小説『新・人間革命』の第二巻も、今回、東北で書き終わった。東北のことも多く書いた。(拍手)
 まだまだ暑い。全国の同志の方々も、くれぐれもお体をお大事に。健康で長生きして、強く、朗らかに、そして楽しい前進をお願いしたい。
 ありがとう!
 (東北講堂)

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