Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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合同研修会 われは人間!「人間」として光る

1993.8.22 スピーチ(1993.6〜)(池田大作全集第83巻)

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8  真の宗教者は″社会″で輝く
 真の宗教者は、人間の現実から離れない。社会の現実から離れない。
 「ユゴーの宗教へのかかわりはきわめて現実主義的であったといえます。彼は、キリスト教の神秘的な思索に熱中した。しかし、現実から逃避することはなかった。
 『静観詩集』や叙事詩『サタンの終わり』の中の宇宙に対する壮大なヴィジョンをみても、彼の宗教に対する敬虔な態度と現実とのかかわりが見事に図られていることがわかります。
 ユゴーの思想は、トルストイに継承されますが、この二人の偉大な文学者の像が、創価大学の記念講堂に並んで立っていることに、創立者の池田名誉会長が、何を大切にし、何を目指されているかが明確です。
 先日、フランスのヴィクトル・ユゴー文学記念館で『「九十三年」──ユゴーの革新的な息吹』展がオープンされたそうですが、うれしいかぎりです。私も訪仏の機会がありましたら、ぜひ拝見したいものです」
 (最後に話をこう結ばれている。「池田名誉会長のような方は、日本のような狭い国よりも、世界的に活躍していただくべき方です。その行動の世界性といい、思索の深さといい、多くの人を魅了するお人柄といい、狭い日本に閉じ込めておくのは損失です。これからも健康に留意されて、ますますご活躍していただきますよう、心よりお祈りいたします」)
9  この方にかぎらず、私たちの人間主義運動への賛同は、世界のあらゆる国から、続々と寄せられている。いよいよ、これからである。「全世界」に私は道を開いていく。必ず、後に続く人があることを信じて。
 戸田先生は、「大作ひとりいれば」と、絶大の信頼を寄せてくださっていた。一人で、日本を変え、世界を変えるだろうと。私も、そう誓った。誓いの通りに動いた。走った。これが真の弟子である。革命児である。
 入信四十六年。その間、険しき生死の峰を越えながら、ひとつのグチもなく、一歩も引かず、私は戸田先生との「師弟の道」を貫いてきた。
 皆さまも、同じ一生ならば、「悔いなく、生き生きと」生き抜いていただきたい。胸を張って、最高の「この道」を歩み通していただきたいと申し上げ、記念の研修会のスピーチとしたい。

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