Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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アメリカ代表者会議 「無限の希望と栄光」が信心

1993.2.5 スピーチ(1993.1〜)(池田大作全集第82巻)

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6  リーダーは共に喜びを
 「喜び」について、大聖人は「御義口伝」に、こう仰せである。
 「喜とは自他共に喜ぶ事なり」──(法華経随喜品の「随喜」のうち)「喜」とは、自他ともに喜ぶことである──
  自分だけのエゴの喜びではない。他人を喜ばせながら、自分が不幸になり、犠牲になるのでもない。「自他共に」喜び、「自他共に」幸福になる。これが妙法であり、広宣流布の世界の素晴らしさである。
  また「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり」──自他共に「智」と「慈悲」があるのを「喜」というのである──と。
 「知恵」もある。「慈悲」もある。それが人間革命である。知恵があっても無慈悲であれば、冷たい邪智になってしまう。慈悲があっても知恵がなければ、人々を救うことはできない。かえって誤った方向に進ませる場合すらあろう。自分の幸福もつかめない。
 知恵と慈悲を兼ね備える。時とともに、いよいよこの二つが深まっていく。この「人間革命」という、無上の喜びと向上の道を、「自他共に」進んでいくのが、私たちの人生なのである。
7  皆が聡明になり、皆が心豊かに、「喜びの前進」をしていく。社会に、世界に「喜びの波動」を広げていく。それが、大聖人の仏法の世界である。
 「無限の希望」が「信心」である。「無限の希望」が創価学会にはある。まことの「信心」があるかぎり、「無限の栄光」と「無限の福運」「無限の勝利」が開けていく。決して、行き詰まりはない。
 リーダーとは、友に「喜びを与える人」であり、「希望を与える人」でなければならない。喜びがあるところ、人は勇んで行動する。希望に向かって進むとき、人はもてる力を大きく発揮することができる。そこに、自然のうちに「向上」と「勝利」のリズムが生まれていく。
 ゆえに、リーダーは、会員をわが子のごとく愛し、その幸福をだれよりも祈りに祈っていくことである。その一念に、すべての発展の原動力がある。その慈愛から、希望と喜びを与えゆく知恵も出せる。
 「知恵」と「慈悲」を兼ね備えた、常勝のリーダーとして、二〇〇一年五月三日を目指し、自他ともに喜びに包まれながら、前進していただきたい。
 皆さま方の日々の努力に重ねて、お礼申し上げ、スピーチとしたい。

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