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日蓮大聖人・池田大作

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第五十六回本部幹部会、諸精霊追善勤行会… 日々、愉快に「生命の王者」の旅を

1992.7.15 スピーチ(1992.6〜)(池田大作全集第81巻)

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9  全宇宙の諸天、仏・菩薩を味方に
 地涌の菩薩が広宣流布の行動をしていくと、この第六天の魔王自身が天界から降りてくる。そして必ず、その前進を邪魔しようとする──御書には、繰り返し、こう示されている。大聖人御在世においては、良観をはじめとする僣聖増上慢の僧が天魔として働いた。(良観は、律宗の高僧。大聖人を讒言して死罪にしようと画策し、竜の口の法難、佐渡流罪を引き起こしたほか、宗教的権威と権力をもって大聖人門下に種々の迫害を加えた)
 しかし、大聖人は、この魔王を厳然と打ち破られた。その勝利の要因は何か。大聖人は、次のように仰せである。
 「然りと雖も諸天善神等は日蓮に力を合せ給う故に竜口までもかちぬ、其の外の大難をも脱れたり、今は魔王もこりてや候うらん
 ──(第六天の魔王自身が邪魔をしてきても)諸天善神等は日蓮に力を合わせてくださったゆえに、竜の口の法難さえも勝つことができた。そのほかの大難をも切り抜けることができた。今は魔王も、こりていることであろう──。
 だれが守らなくとも、諸天善神等が力を合わせて守ってくれた。だから、すべてを乗り切れた。勝利することができたと、大聖人は仰せである。全宇宙の諸天善神、仏菩薩──これ以上の強き味方はない。
10  今、事実のうえで、正法を守り、同志を守り、大聖人の御遺命である広宣流布の道を開いているのは、だれか。まぎれもなく学会員である。学会員こそ、真の大聖人の信者である。
 ゆえに具体的には、その方々こそが、最も身近に、諸天善神の働きをなしている。また、″如来の使い″として、諸仏・諸菩薩の働きをもなしている。これほど大切な、尊い方々はいない。
 ゆえに、学会員を大事にする人は、福徳を積む。見下し、利用し、裏切れば堕地獄である。
 幹部も、広布に働く学会員に奉仕するのが責務である。学会員を心から大切にし、守り合っていくところに、加速度的に、仏天の加護は勢いを増していく。
 学会は、この方程式の通りに進んできた。ゆえに、「勝利」できた。
 ともかく、一にも二にも「一番大事なのは仏子であり、学会員である」──これを一念の根本に置くかいなか。その違いは、ほとんど″タッチの差″である。しかし、その結果としての振る舞い、福運、境涯には天地の差ができてくる。指導者としての根本的な自覚の問題である。
11  「古い友人と仲良く、新しい友人をつくれ」
 皆さまのお題目のおかげで、中東・ヨーロッパの旅を有意義に終えることができた。全会員の皆さまに心から感謝を申し上げたい。
 トルコの最高学府・国立アンカラ大学での講演でもふれたが、″トルコ建国の父″ケマル初代大統領は「古い友人と仲良くし、新しい友人をつくれ」を、モットーとしていた。
 今回の旅でも、私は古くからの友情をさらに深めるとともに、新しい友情を大きく広げることができた。これまでも、一貫して、その姿勢を貫いてきたつもりである。ここに限りなく広がりゆく広宣流布の大切な軌道がある。
 「古い友人と仲良くし、新しい友人をつくれ」──学会も、これを一つの合言葉としてはどうだろうか。
 広布の闘争を一歩また一歩と勝ち進みながら、どうか皆さまも、日本の各地、また将来は世界の各国へ、友情のえにしを広げていっていただきたい。
 日々、「朗らかに」生きていただきたい。自分自身の決めた課題を、自分自身のためにやり切っていただきたい。その人が、人生の勝利者となるからだ。
 皆さまの、ご健康、ご活躍を心からお祈りして、私のスピーチを終わります。ありがとう!

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